観光目安:1時間程度(木道のみ)
3時間程度(大ループ)
軽いハイキングから本格的なネイチャーウォッチングまで楽しめる知床五湖!
世界遺産・知床を代表する観光スポットです。
ただし、何も調べないでいくと
閉鎖された期間だったり……
ルートによっては事前の予約が必要だったり…….
痛い目を見ることがあります。
今回は、そんな知床五湖で失敗しないために知床五湖の楽しみ方を徹底解説します!
※この記事は2018年5月に知床五湖をハイキングした際に書いたものを2019年5月に再び訪れ加筆、修正しました。
知床五湖の基本情報
世界自然遺産知床半島の中で1番多くの人が訪れる場所といえば、知床連山を眺めながら自然を満喫できる「知床五湖」です。
知床の自然の中でハイキングするなら知床五湖で決まりというほど定番の観光スポットです。
正直、知床といえば海の幸とこの知床五湖でのハイキングしか知らないという方も多いのではないでしょうか?
知床五湖は原生林の中に点在する5つの湖のことを言います。
この湖、不思議なことに川に繋がっていません。
では、どうやって水が入れ替わっているのかというと…..
地下の水脈を通って水が出入りしています。
湖の水は知床連山の地下水脈を通って湖にたまります。たまった水は湖底の岩に浸み込み岩盤を伝わり、
それが知床床半島の絶壁からオホーツク海に流れ落ちます。
この滲み出る様子はウトロから出るクルーズに乗ってもらえれば見ることが出来ます!
ちなみにオホーツク海という言葉が出てきました。
知床五湖はどこにあるかというと、知床半島の西側、オホーツク海側にあります。
行き方はウトロ港から車で約20分、羅臼町からだと約45分くらいです。
ウトロ側から行くとすると知床横断道路に入った直後に左に曲がり、さらに知床半島の先を目指します!
マップで見ると海のすぐ近くに見えますが、知床半島のオホーツク側は断崖絶壁なので標高は割と高めです。
知床五湖の周りは野生動物が非常に多く生息していて、知床五湖への運転には注意して下さいね!
途中の道でエゾシカはもちろん、エゾキツネやヒグマに遭遇することがあります。
僕も途中の道中でエゾキツネに遭遇しました。
食べ物を欲しそうに近寄ってきましたが、野生動物に絶対食べ物をあげてはいけません。
1度人間に食べ物をもらえることを知ってしまった動物は人間に近寄ってくるようになります。
知床五湖に着くと、写真のように広い駐車場があります。
既に知床連山が美しい。
駐車場でこんなに美しいんだからハイキングをして美しくないわけがないですね。
ここには散策の拠点になる「知床五湖フィールドパーク」や
お土産を買ったり、軽食を食べることが出来る「知床五湖パークサービスセンター」があります。
意外とカワイイお土産が置いてあって、見るだけでもすごく楽しいですよ!
5月はまだ空いていましたが、夏場は多くの観光客で賑わっています。
ちなみに知床五湖は冬期は閉園しています。
時期によって営業時間も異なりますので、行く前に以下の情報を参考にしておいてください!
営業期間:4月下旬~11月8日
営業時間:7:30~18:00(時期によって変動します)
駐車料金:普通車500円、バイク200円です。
住所:北海道斜里郡斜里町岩尾別
参考HP:https://www.goko.go.jp/index.html
知床五湖の3つの歩き方
知床五湖には大きく分けて3つの回り方があります。
- 誰でも気軽に歩ける高架木道コース
- 知床五湖をすべて回る大ループ(地上遊歩道コース)
- 地上遊歩道を通りながら「二湖」まで行く小ループ
写真引用:知床五湖HP
お手軽、高架木道コース
高架木道は、地上から離れた木道に電線を張り巡らせクマが登って来れないようにした木道です。
いくつかのビューポイントを通りながら「一湖」を目指します。所要時間は約40分で往復1.6キロの道のりを歩きます。
木道はクマとの遭遇する確率もないので、レクチャーを受けたり、ガイドと同行しなくても営業期間中は自由に通れます!
ちなみに木道はバリアフーにもなっていて、整備されていて、非常に歩きやすいです。
誰でも気軽に無料で楽しむことが出来るコースになります!
※知床五湖には、それぞれ名前は付いていなく1番手前を「一湖」つぎを「ニ湖・・・五湖」と呼んでいます。
自然を満喫、地上遊歩道コース(小ループと大ループ)
やっぱり、自然を満喫するなら地上遊歩道コースがオススメです!
小ループと呼ばれる「ニ湖」まで行く約1.6キロのコースと、大ループと呼ばれる全部の湖を回るコースと2種類あります。
「ニ湖」は知床五湖の中でも一番大きく眺めが良いと言われています!周囲は約1.5キロもあります。
足場も悪くはないので道順とルールさえ守れば比較的安全に回ることが出来ますよ!
地上遊歩道はヒグマ活動期になる5月10日~8月1日まではガイド同行のツアーでしか入ることが出来ません。
また、植生保護期の開園から5月9日まで8月1日~10月中旬までもフィールドハウスで10分ほどのレクチャーを受けてからしか入れません。
大人250円、こども100円です。
いつでも気軽に入れるわけでは、ありませんが・・・
キチンと五湖のことを知ってから観光する方が楽しいことは間違いありません!!
開園〜5月9日
小ループ・大ループともに10分ほどのレクチャーの必要あり
5月10日〜7月31日(ヒグマ活動期)
小ループ・大ループともに登録ガイドの引率必須
8月1日〜10月20日(植生保護期 夏)
小ループ・大ループともに10分ほどのレクチャーの必要あり
10月21日〜閉園
小ループ・大ループともに自由に散策可能
高架木道で「一湖」まで知床ハイキング!
今回は3泊4日の短い旅で、羅臼やウトロでのクルーズ、さらには知床八景いろいろ回りすぎて知床五湖に到着したも時間があまり取れません。。。
ということで1番気軽に周れる高架木道で知床の自然を感じてきました!
お手軽といっても、その爽やかな景色と凛とした雰囲気は伝わってきて、神聖な場所に入っていく感覚でした。
高架木道コースでは、こんな感じに草原の上を歩いていきます!
晴れ渡る空と爽やかな風がホントに気持ちいい。
ちなみに高架木道のコースはクマが登ってこれないように高いコースになっていて、しかも道の外側には電流の流れる鉄線があるので安心してハイキングすることができます!
振り返ると知床連山がキレイです!!
今回、訪れたのは5月ですが、まだ知床連山の上の方には雪が残っていますね。
右の1番大きな山が知床峠から見える羅臼岳で知床で1番高い山ですね。
フィールドハウスの人に聞いた話だと、残雪がくっきり残る4月も良いが、6月になり緑が豊かになってきて、新緑と残雪、そして湖の青が一緒に見れるのが良いんだそうです。
この記事を書いてる今がベストシーズン!
ちょっと歩くと1個目のビューポイントに到着!
知床連山と記念撮影が出来るポイントです。
途中途中に、こういうポイントがいくつかあります。
ぜひ記念撮影を撮りましょう!笑
ビューポイントにはベンチもあるので疲れたら、ベンチに座って一休みみたいなことも出来るので安心ですね!
疲れが取れたら…..
再び進みます!
奥に見える海はオホーツク海!
海がすぐ近くにある景色とは思えないですよね~。
片道は800mしかないので、ちょっと体が温まって来て……
オホーツク海に流れ出ていく風が気持ちよくなってきた頃には到着です!
知床五湖の1番目「一湖」です!
ホントに美しいですね~
風に草木が揺れ「サワサワ」と音を立てています。
しーんとした雰囲気で眺める知床五湖と知床連山を眺めていると、なんだか自分が非常に小さな存在に感じてしまいますね。
ぜひ晴れた日には湖に映る知床連山を見てほしい。
風がないタイミングにだけ見れる絶景です。
こんな絶景が見れるなんて、ホントに幸せだ!
1年前に来た時は曇っていて、湖に映る知床連山は見れなかったんです。
ホントにリベンジして良かった!
しばらく、のんびり過ごして、
もと来た道を戻って帰ります!!
時間のない方は気軽な高架木道コースでも十分楽しめるし、知床をハイキングした気分が味わえると思います!
知床五湖を歩くにあたって気を付けたいこと
過去に知床五湖は大量に訪れる観光客によって環境が荒れてしまったことがあるそうです。
世界遺産知床をずっと楽しむためルールがあります!
以下がフィールドハウスの定めるマナーガイドになります。
- 野生動物に餌を与えない。
- ゴミを捨てない。
- 調理や食事をしない。
- タバコを吸わない。
- 湿原や植生を踏み荒らすことのないよう、歩道を外れて歩いたり、休憩をしない。
- 動植物を故意に持ち込まない。ペットを連れて入ることはできません。
特に野生動物にエサを与えてしまうと、それが癖になり、人里に降りてくるようになるそうです。
また道から外れたところを人間が踏むことで植生生物に大きなダメージを与えてしまいます。
いつまでも、この豊かな自然を残すために知床五湖をハイキングする際には気をつけたいですね!
まとめ
今回は、1番気軽なコースしか回りませんでしたが……
他の大ループや地上に出て5つの湖を周るとヒグマが木を登った後や、野鳥、草花と様々な自然を感じることが出来るそうです。
僕もガイドの人と周る人の楽しそうな雰囲気をみていいな!と思いました。
次はガイドの方と一緒に回ってみようと思っています!
●知床半島の大自然を満喫するなら!
ウトロのクルーズで奇跡が起きた!!世界遺産知床岬の絶景だけじゃなかった話
●野生のシャチが見たい!
羅臼町のシャチクルーズに乗ってシャチが見れなかったのに超楽しかった話
●旨いもんをたらふく食いたいなら!
【食という体験】羅臼町濱田商店でカニを食う!!
●癒されたいなら!
【これぞ秘湯】無料で入れる羅臼町の温泉・熊の湯
●フレペの滝以外の知床八景へ行きたい!
知床ウトロで流氷ダイビングしてきました!
冬の知床の様子をYouTubeにてVlogで紹介してますので合わせてみてください!