【これぞ秘湯】無料で入れる羅臼町の温泉・熊の湯

熊の湯

羅臼には熊の湯という明治時代から続く温泉がある。

しかも無料で入れる秘湯らしい。という噂を聞き・・・

居ても立ってもいられず実際に入ってきました。

 

熊の湯は、羅臼川のほとりにある無料の温泉で、川に向かって開かれたお風呂は一切の仕切りがなく、秘湯のような雰囲気が広がっています。

羅臼町に住む漁師の方々が海で冷え切った体を温めにやってきたり、羅臼町に訪れる多くのライダーや登山者、キャンパーが旅の疲れを癒したりと、本当に様々な人が集まる湯になっています。

羅臼 熊の湯の詳細情報

まず熊の湯は、羅臼町とウトロを繋ぐ知床横断道路を羅臼側から車で10分ほど進んだ先にあります。
道路沿いに駐車場がありますので、そのスペースに車を止める形になります。

泉質は含硫黄ナトリウム塩化物泉で、神経痛や筋肉痛、皮膚病などに効能があります。

※国土交通省 北海道開発局から引用

ただ、泉質以上に川からあふれ出るマイナスイオン開放的な空間の方が効能以上に癒してくれそうですね(笑)

【住所】北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町
【駐車場】あり
【営業日】通年
【営業時間】朝7:00~翌5:00
【料金】無料
【電話】なし

 

羅臼 熊の湯に入浴!

駐車場に車を止めて、小さな橋を渡って羅臼川を越えていきます。

すると小さな脱衣所があらわれます。

そこで、まず出てくるのが女湯です。
ちなみに女湯は一面が壁で囲まれていて、外からは見えないようになっているんだとか。
ただし、女湯と男湯の間には扉があり、景色を見たい場合は女性は男湯側に入っても良いんだそうです。

※もちろん男性が女湯側にいくのはNG!(笑)

なんだか薄暗い感じの写真でいやらしく撮れてしまっているのですが・・・
全然そんなことはないので安心してください。

 

そのまま進んでいくと、男性用の脱衣所が出来ます。

こちらは、もう開放的すぎるっていうか・・・
全部丸見えです(笑)女性の方は間違えて行きすぎると大変なことになりますよ。

 脱衣所には温泉に入る際のルールや心得が書いてあります。
しかと読み、マナーを守って入りましょう。

僕らが温泉に来たのは夕食後の9時前後ですが、この時間は賑わっており3人の先客がおりました。写真は、もちろん皆さんが帰った後に撮ってます。

 

やはり、温泉で大事なルールは挨拶です。

「こんばんは。失礼します。」と一声かけて、かけ湯をし、温泉に入ろうと思っていましたが・・・

かけ湯の時点で熱すぎて・・・無理(笑)
そりゃ、もう火傷するかと思うくらい熱い。

どちらかというと熱いお湯を好む「アツ銭家」に属する僕にも厳しい熱さ。

湯の道と書いて湯道について知りたい人は過去の記事に書いてあるので読んでみてください。

新大久保の秘湯「万年湯」ですべての疲れを取る

 

先駆者(先に湯に入ってたおじさん)が言うには、熊の湯は45℃~50℃の熱さがあるそうです。

意を決して、湯船に入ると全身が熱さで力みます。本当に熱い。

しかし、1分くらい入っていると体が慣れてきます。
段々気持ちよくなってきます。そして、温泉から出た後の風の冷たさが気持ちいい。また湯船に「カっ」と入る。

というのを繰り返しているうちにドンドン長く温泉に入れるようになっていきました。

 

すると、新しいおじさんが来て・・・
「ぬるくして良いか?」と一言。

なんと水が出っぱなしのポンプがあり、それで温度を調整できるのだとか。
ただし、温泉の温度は多数決で決めるそうで、一存で調整するのは厳禁。また熱い湯が好きな人が多く、次の人を考え、ぬるくし過ぎるのも厳禁という暗黙の了解があるそうです。

ちなみにお湯自体は若干白っぽく濁っており、硫黄の匂いがします。
THE温泉といったかんじですね。

さて、ここで疑問が生まれます。
蛇口がどこにもないけど、どこで体や頭を洗うのでしょうか?

答えは簡単!
写真の左側のスペースで温泉を使いながら、シャンプーや洗顔をしていきます。

なので湯船から上がった後はもちろん、
次の日も全身から硫黄の匂いがします(笑)

 

いろんなサイトに地元の方がマナーにうるさくとか書いておりますが・・・
僕が入った時は、地元の方がたくさんの旬の情報を教えてくれました。

「ご飯は、ここで食べろ」の「息子はココで働いてる」「昔は若い者で集まって・・・」「奥さんとの出会い」などなど、旬なのかわからない情報も含まれていますが(笑)

僕らがキチンとお邪魔させてもらっているという感覚と、ルールを守って入れば、全然平気ですよ!

まとめ

熊の湯は地元の漁師さんが海で冷え切った体を温めに来る憩いの場にもなっている、とにかくアツアツの煮えたぎるような温泉です(笑)

熊の湯愛好家の方々や入浴者のマナーによって守られています。

僕らもマナーを守って羅臼町の人々の自然の一員になったような気分で入ると、また羅臼を知れたような気します。

熊の湯を出て少し歩いたところから空を眺めると、こんなきれいな星空が広がっています。自然の中で生きるって楽しいな。

 

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