魚影抜群!田子のダイビングは魚も心も踊る一生忘れられない経験に!

キンギョハナダイの群れ

伊豆は汚い。

伊豆の海には色がない。

伊豆の海は地味。

伊豆の海は……

この田子のダイビングを見てまた同じことが言えるだろうか?

不規則に動き回るイサキの群れ

不規則に動き回るイサキの群れ。

駿河湾の外洋を象徴するような青い海に無数のイサキが群れる。

タカベが降ってくる田子のダイビングの光景

まるで何かから逃げるように降ってくるタカベのシャワー。

タカベの群れが動き出すと急に水中が騒がしくなる。

田子の深場のサクラダイの群れ

そして少し暗い海の底ではサクラダイが乱舞する。

サクラダイは日本にしかいない固有種で、オスは非常に美しい真っ赤な体色をしている。   

田子ダイビングの1番見どころキンギョハナダイの乱舞

浅場には龍宮城を思わせるようなキンギョハナダイの群れが僕らを待っている。

 

この田子の海を見て、まだ伊豆の海を地味といえるだろうか?

田子でのダイビングはきっとあなたの伊豆のイメージを180°変えてくれるでしょう。

しげ

こんにちは!
海のカメラマンのしげです。

今回(10月3日)に田子でダイビングをしてきて、あまりにもその魚影の濃さ、水中のカラフルさに感動してしまったので、もっと多くの人に田子の海でダイビングをしてもらいたい。

田子のダイビングの魅力を伝えたい。

そう思って記事にしました!

こんな人に読んで欲しい
  • 伊豆の海はちょっとってバカにしてる方
  • 初めてボートダイビングに挑戦しようと思っている方
  • とにかく魚影が好きな方
  • 田子のダイビングは台風のときの逃げ場だと思っている方

冒頭では田子のダイビングを紹介する写真として外海のダイナミックな魚影の写真を使いましたが、実は田子には台風が直撃しない限りダイビングすることが可能な最強の湾内のポイントがあるんです。

そのため、田子は台風が来たときの逃げ場と認識している人が意外と多いんです。

もちろん田子湾内のダイビングも面白いのですが、やっぱり田子に来たなら外海のダイナミックな景色を見て欲しい。

田子ってどんなところ!?

田子のダイビング施設

田子は伊豆半島の中でも駿河湾に面した西伊豆エリアにあります。

ちょうど伊豆半島の西側の真ん中あたりです。

よく西伊豆で潜る方からすると黄金崎と雲見の間と言ったほうがわかりやすいでしょうか?

田子は東京から約3時間半、日帰りでダイビングに訪れることが可能です。
そのため都内の多くのショップが日帰りの田子ツアーを行っています。

もちろん田子には現地サービスもたくさんありますので現地サービスに申し込みダイビングをする人も多いです。

ちなみに僕はいつも田子ダイビングセンターさんにお世話になっています。
ガイドのさゆりさんには、いつも生物情報を教えてもらったり撮影で訪れた際には良くして頂いて頭の上がらない限りでございます。

田子はボートダイビングが主流

田子には、たくさんのダイビングポイントがありますが、そのほとんどがボートポイントです。

台風が直撃しない限り潜れるほど波に強い湾内エリアに約4ヶ所、潮がかかりやすいが魚影が濃い外洋エリアに約6ヶ所のポイントがあります。

伊豆の海で1箇所のダイビングスポットにこれだけバリエーションに富んだたくさんのポイントがあるのも珍しいです。

湾内エリア

非常に穏やかで台風直撃以外は波1つありません。初心者の方がボートダイブの練習にするのにピッタリです。
エダサンゴの群生があり、チョウチョウウオの幼魚など南方のカラフルな魚が多く伊豆らしからぬ光景が広がっています。
冬場はウミウシなども多く穏やかながら上級者も満足できるポイントです。

外洋エリア

潮通しの良い水中に沈んだ根の周りがポイントで、その根の周りにはイサキやタカベが大量に群れています。
時折、その魚影を狙ってカンパチなどの回遊魚がアタックするダイナミックな光景が見られます。
期間限定の田子島の周りはソフトコーラルの群生が見事で駿河湾の豊かさを感じることが出来ます。

ちなみに田子のダイビングシーズンは伊豆全般と同じで、1番魚影が濃くなるのは秋のシーズンです!

透明度の高い秋のシーズンに田子の外海で見る魚影はホントに美しいですよ!!

ベストシーズンは9月〜11月です!

田子のダイビングスタイル

田子のダイビングボート

田子のダイビングはボートダイビングが主流です。

湾内の近いポイントでは港から3分(というか港の中)、遠い外洋のポイントでも12〜13分くらいでしょう。

そのため1本ごとに港に戻ってきて休憩というスタイルになります。

船酔いが心配な方でもボートに乗っている時間が短いので大丈夫!

沖縄のように船の上でお昼ごはんみたいなことは絶対にないので安心して下さい。

僕がお世話になっている田子ダイビングセンターでは5隻の船を持っていて、うち4隻は写真のような平船で人が乗るエリアも広いし、船自体が低いのでエントリーエキジットが非常に楽です。

しかも船がたくさんあるので自分のタイミングで船を出してもらえたり、自分たちだけのチームで船を出してもらえることも多く、初心者の方でも周りに遠慮なく時間を使えたりできるのがとにかく有り難いです。

めちゃくちゃ穏やかな湾内の海もあるし、田子のダイビングはボート初心者にも超おすすめなんです!

ブイで安全停止をする人

湾内はもちろん外洋のほぼすべてのポイントにブイがついているの中性浮力や耳抜きが不安な方も安心して潜降、浮上することができます。

「湾内で練習やスキルチェックをして満を持して外洋に出ていく。」

こんなこともできちゃうんですね!

1本目で練習、2本目に最高の景色を見に行けるなんて1日で一気に成長できちゃいます。

しげ

実際に僕がボートの講習をやる時もいつも1本目は田子の湾内で行ってました。

それでは田子のダイビングについて詳しくなったところでお待ちかね!

田子のダイビングの面白さ!魅力をここからは全力で語っていきたいと思います!

田子ダイビングの魅力【外洋編】

フト根のキンギョハナダイ

田子のダイビングの1番の魅力といえば、やっぱりこの外洋エリアの”フト根”というポイントのキンギョハナダイの乱舞でしょう!

”フト根”はトップが水深10m前後の根なんですが、この根のトップにはこれでもか!!

というほどの量のキンギョハナダイが群れています。

大瀬崎の先端のキンギョハナダイもすごいと思っていましたが、密度で行ったら田子の足元にも及びません。

この写真でもキンギョハナダイの乱舞の全容は全く写しきれていないんです。

キンギョハナダイの乱舞

ぐーーっとキンギョハナダイの群れに近づいてみると、またソフトコーラルもキレイなんですよ!

もうここまで近寄ると360°キンギョハナダイに!!!
そして僕の吐く泡に驚いてキンギョがギューッと固まったり散ったり。

まるで竜宮城のようにキンギョハナダイが乱舞している姿は一生眺めていられるほど美しい。

いや!実際、ホントにエアや窒素が許す限りはずっとキンギョハナダイを見ることができます。

というのも、フト根のキンギョハナダイはこの根以外に逃げる場所がないので僕らダイバーが驚かしてしまったとしても必ず根に集まります。

そのため僕らダイバーはキンギョが逃げて見れなくなっちゃった。みたいな心配をしなくて良いんですね。

正直、写真を撮るのもめちゃくちゃ簡単でした。
(こんなこと言って良いのかな?笑)

世界で1番サクラダイが群れる!

世界一のサクラダイの群れ

これ、めちゃくちゃやばくないですか!?

オスのサクラダイがこんなに群れている光景見たことあります?

サクラ舞い散るというよりかはサクラダイ満開 !って感じですね・
←もうなんて表現していいかわからない。

世界で1番サクラダイが見れるのは田子のダイビングだと思います!

なぜならサクラダイは日本にしかいない日本の固有種なんです。

つまりキンギョハナダイが乱舞している写真は海外でも撮ることができますが、サクラダイが乱舞している写真を海外で撮ることは絶対に出来ません。

しかも日本でここまサクラダイのオスが群れになる場所は田子くらいしかないんです。

この光景は日本人ダイバーなら1度は見ておきたい。
そして世界に誇りたい光景です。

僕は外人ダイバーに日本の海ってどんな感じ?って聞かれたら、

必ずこの田子のサクラダイの乱舞を見せるようにしています。

ソフトコーラルとサクラダイ

田子のサクラダイが多いエリアはソフトコーラルもめちゃくちゃ立派です。

このエリアは水深が30〜40mとかなり深く上手なダイバーしか行くことが出来ません。

そのため荒らされることなく、ありのままの伊豆の豊かな光景が残っているんですね。

ナンヨウキサンゴ

伊豆にしては珍しい。

こんなに立派なナンヨウキサンゴが生えているも不思議な光景です!

このナンヨウキサンゴが見えたらサクラダイエリアに入った証拠です。

注意
田子のサクラダイは本当にすごいですが、深度が深いです。現地のガイドの言うことを聞くこと、また中性浮力、窒素の管理などが自立して出来るダイバーでないと連れて行ってもらえないかもしれません。

魚影も半端ないって!

タカベの群れ

あれだけいたはずのサクラダイが急に視界から消え、何事かと上を向くと急に空からタカベが降ってきました。

そうです。

田子のダイビングは魚影も半端ないんです!!

タカベやイサキの群れはこれでもかというほど。

それにしてもタカベは黄色のラインが水中でも目立ってキレイです!

タカベを追うカンパチ

ふと上を見上げるとタカベが降ってきた理由がわかりました。

カンパチがタカベを追い回していたんです。

田子はイサキやタカベを狙って多く回遊魚が入ってきます。

カンパチ、ブリ、シイラなんかは田子の海では常連です。

イサキがぐちゃぐちと群れる様子  

安全停止ラインにはイサキがこんなにぐっちゃり。

潮の流れによって群れのいる深度や場所、群れの密集度は変わってきますが、今回は潮があまり流れておらずイサキは浅場に散らばっていました。

そのため安全停止の最後の最後までイサキに楽しませてもらえました。

キンギョハナダイとイサキの群れ

田子にはいろんな群れがいますが、あまり群れ同士が混ざり合うことはないみたいです。

写真もキンギョの集まりとイサキの集まりがくっきり境界線のように分かれています。

根から順番にキンギョハナダイ→イサキ→タカベ→メジナやニザダイという順番で群れているそうです。

それにしても、こんないろんな種類の群れを楽しめる田子のダイビングは本当に面白いですね!

フト根以外のポイントも面白い!

ツバメウオの群れ

今回はフト根以外にも”沖の島”という田子島の南側にあるポイントも潜ったのですが、ここもまたイサキやタカベの魚影がものすごいんです。

それ以外にもなんとツバメウオの群れにも遭遇してしまいました。

ツバメウオですよ!

一瞬ここは沖縄かと思ってしまうほど優雅に泳いでいました。

沖の島は時にはハンマーが見れたり、モブラが現れたりとなにかと大物が出やすいポイントです。

他にも期間限定の田子島はドリフトダイビングも可能で回遊魚が回ってきたり、ありのままの伊豆の豊かさを象徴するようなソフトコーラルが群生しており見どころ多いポイントです。

ボートダイビングに慣れている方はフト根に潜って、次は外洋の違うポイントで潜るのも面白いかもしれませんね。

田子ダイビングの魅力【湾内編】

田子の浅瀬のサンゴ

田子湾内の魅力といえば、やはり伊豆には珍しいサンゴの群生があることでしょう!

田子湾内で1番有名な白崎というポイントの浅い場所にミドリイシサンゴやテーブルサンゴが群生しているエリアがあります。

沖縄のように色とりどりのサンゴが見渡せる限り一面というわけにはいきませんが、それでも1度は見ても飽きないと思います。

テーブルサンゴ

このテーブルサンゴにソラスズメダイが付いてる光景とか不思議じゃないですか?

沖縄だったらデバスズメダイですよね。なんか違和感を感じる笑

サンゴと伊豆の生物が一緒に見れるのも田子のダイビングらしさなのかもしれません。

チョウチョウウオの群れ

他にもサンゴ周りにはめちゃめちゃチョウチョウウオの仲間がいるんです!

左上からアケボノチョウチョウウオ、トノサマダイ、トゲチョウチョウウオ、スミツキトノサマダイ、ヤリカタギ、ミスジチョウチョウウオ。

どれも伊豆では季節来遊魚と呼ばれて夏から秋にかけて流れてくるチョウチョウで比較的珍しいです。

他のポイントじゃこんだけチョウチョウウオが見れる場所はないです。

それくらい白崎の浅瀬はチョウチョウウオパラダイスになっています!

ハート型のイソギンチャクに住むクマノミ

他にも普通に伊豆らしい魚や冬場はウミウシなどもたくさんいて、マクロダイビングに最適なポイントです!

写真はただのクマノミなんですが、イソギンチャクがハート型になっていて、ついつい撮ってしまいました。

 

他にも弁天島というポイントも有名で、ちょっとしたホールがあったり、深場はソフトコーラルが群生していたり、甲殻類やウミウシ、またクロホシイシモチなどの魚影も楽しめるポイントがあります。

田子の湾内は西風でも東風でもドンと来いの本当に最強のポイントです。

そのため他の海に潜れない日に潜りに来る人が多いですが、そんな日は人が入りすぎて海が濁ってしまったりするので、本来の田子のダイビングを楽しむのであれば、やっぱり海況の良い日に来てほしいものです。

ホントにボート初心者の方は田子の湾内から始めることをオススメしますよ!

海が穏やかすぎて!笑

おわりに

イサキの群れ

田子のダイビングはダイナミックな外洋でワイド、そして穏やかな湾内でじっくりマクロ!

と1日で楽しめる振り幅の広さが魅力だと思います!

またダイビングのスキルに少し不安のある人、例えば普段は伊豆のビーチポイントばかりでも潜っている人が1本目に湾内で潜って2本に外洋にい潜るといったステップアップするにも良い海だと思います!

ボートダイビングを始めるなら田子!といっても良いかもしれませんね!

しかし!
やっぱり田子の海で1番見てほしいのは日本でしかも田子でしか見れないサクラダイの乱舞する姿です。

ぜひ日本特有の海を日本人の僕たちが!

そして海外に発信したり、日本の海ってすげーーーんだぜ!って自慢できたり、誇りに思えたりするといいなと思います!

田子の海でダイビングをしてしまったら、もうあなたは一生「伊豆の海は地味」なんて言えなくなりますよ。

コメントを残す