沖縄本島でビーチダイビングをしたことある方はいるでしょうか?
沖縄本島のビーチダイビングは歩く距離が長く、エントリー方法も厳しく過酷だ。と知られています。
その中でも1番過酷なビーチポイントが今回潜ってきたホーシューでしょう。
想像するだけで嫌になるような道のりをタンクを背負って歩き、最後はロッククライミングさながらのスタイルで海へと降ります。エントリーまでにかかる時間は10分以上。。。
しかし、そんな険しい道のりを歩いてでも潜りたくなるほど魅力的な海がホーシューには広がっているんです。
ダイナミックなドロップオフには深場のハゼやレア種が生息し、壁にはカラフルなホヤがたくさん生えていたり、沖を見ればカマストガリザメやカメやマグロが優雅に泳いでいたり!
ビーチでマクロにワイドにここまでダイナミックに楽しめるポイントは他にないでしょう。
ワイドもマクロもこんなに楽しめるポイントならカメラを2台持っていたり、2,3回潜れば良いのですが……
そうホーシューの道のりは険しすぎてカメラ2台は絶対に無理。
そして1日2回も3回もホーシューに潜るのはハード過ぎる。
そう。
ここで起きるのが……
ホーシューにマクロで行くのかワイドで行くのか問題!
ホーシューに潜る全ダイバーが直面する悩みのタネです。
いや全人類が1度は直面する分かれ道。
どっちを取るかによって全然違う経験になることでしょう。
といことで!
2019年3月15日、ホーシューで1本目はマクロにダイビング、2本目はワイドにダイビングで全体力を使い果たして楽しんできました!
とにかく疲れた(笑)
これで誰も興味持ってくれなかったら悲しいので、ぜひ最後まで読んでください。
ホーシューはメルヘンに楽しめる【マクロ編】
ホーシューで1番アツい生物と言えば、ヘルフリッチことシコンハタタテハゼです!
ダイバーには憧れのハゼですね。
よくヘルフリッチを求めてパラオのブルーコナーのマクロ穴に行くダイバーもいますよね。
そのアイドル中のアイドルな魚ヘルフリッチは、昨年夏くらいにホーシューの水深36m前後に現れてから定着して見られています。
紫のパステルカラーに黄色の頭が美しく、ホントに絵になる!
しかもホーシューは岩肌も非常にキレイなことが特徴で、ふんわり背景の岩肌をボカしてあげると超キレイな写真が撮れます。
ただし、やっぱりヘルフリッチのいる水深は35mとかなり深いので初心者にはあまりオススメは出来ません。
他にも少し深度をあげるとハタタテハゼもたくさんいます。
これだけ固まっていると、普通種ですがついつい撮りたくなってしまう。
アケボノハゼやスジクロユリハゼといった深場の珍しいハゼも探したのですが見つけられず。次回はリベンジですね。
ハゼ以外にもハナゴンベも非常に多かったです。
やっぱり岩肌がキレイでメルヘンな雰囲気に撮るには、めちゃくちゃ良いですね!
写真のように大きい個体もいたかと思うと、
こんな小さいな子もたくさん!
やっぱハナゴンベは萌えますよね~~
あんまり深いところに滞在してはいられないのでドロップオフを登り深度をあげていきます!
するとドロップオフの岩肌がなんと美しいことか!
ホヤやカイメン、ヒドラなど様々な生えものが、ビッシリついています。
こんな可愛いシチュエーションも!
最近は生えもの好きのダイバーも増え、ホーシューの壁を目当てにダイビングをするダイバーも増えたんだとか!
確かに背景というよりかは主役級の美しさがありますよね。
もちろん生物を絡めるにも良いです!
岩肌にはロボコンやベニハゼ類が多く隠れています。カンザシヤドカリも多いかな。
ただシャッターを切ってあげるだけで、こんなカラフルな景色になるなんてホントに最高のシチュエーションですね!
ドロップオフを登りきり棚上の安全停止ラインにはキレイなサンゴが広がっています。
そこに写真のようなイシガキカエルウオやギンポの仲間が多くいます。
最後の最後まで被写体は多いです!
ホーシューのマクロは
- 深場でハゼやレア生物を
- ドロップオフで生えものを絡めたメルヘン
- 安全停止ラインでカエルウオやギンポを撮る
など1本を通して楽しめます!
ちょっと写真撮りたくなりません?
ってかマクロの魅力が凄すぎる!!
やっぱりホーシューはマクロなのかな?と思ってしまいますが…..
ちょっと待ってください!
ワイドも捨てがたいんですよ!
どっちに決めるかは次のワイド編を見てからにして下さい!
というか、頑張って断崖絶壁を2往復もしたので見て下さい(笑)
コンスタントに見れるカマストガリザメ!【ワイド編】
ホーシューでは、なんとカマストガリザメがコンスタントに見れることでも有名なんです!
ハンマーヘッドシャークやシロワニが見れる海は日本にもありますが、カマストガリザメがコンスタントに見れるのは日本でも沖縄本島のホーシューくらいではないでしょうか?
基本的には夏しか見れないと言われていましたが、今では1年中見ることができます。
ホーシューは魚影が濃く大物が釣れることから釣り場としても非常に有名です。釣り人がまいたエサに群がる魚や、釣られて弱っている魚を狙って岸近くのドロップオフにカマストガリザメが集まってきていると言われています。
このシュッとしたフォルムとTHEサメらしいギラギラしたボディーはシロワニやハンマーとは違う魅力がありますよね。
このカマストガリザメと出会ったのがダイビングの後半で安全停止をしている時でした。
約水深約20mくらいを優雅に泳ぐ姿を発見しましたが、追うに追えず、証拠写真っぽくなってしまいました。
いやあ~でも肉眼ではハッキリ見えたし、なによりおっかない感じの目つきや優雅に泳ぎ去る姿が最高にカッコ良かった!!
他にも中層を泳いでいるとアオウミガメがスーッと横を通り過ぎました。
はい。ワイドの写真の画質が悪いなと感じると思いますが、決して手を抜いているわけではなく……
2本目は波が荒れてきてビビって一眼は置いてTG5だけ持って潜りました。
だから、みなさんの持っているカメラでも十分撮れる光景ですし、もっと良く撮れちゃうかもですね。
偶然の出会い!
ちなみにメインであるはずのカマストガリザメをなぜ探すのが遅くなってしまったのかというと、中層を流している際に見つけてしまったんです。
水底を這う黒い影を。
最初はネコザメ!?なんて思ったんですが…..
沖縄にいるハズないですよね!
なんとオオセでした!!
まさかホーシューで会えるとは。
わりとレア種で僕も見たのは初めてです!
ででーーん!
恐る恐る近寄ってみると、ホントにひげ生えてますね。不思議。
大きさは1m弱でした。
このあと、ものすごい勢いで泳ぎ出し、全力で追いかけましたが、やっぱり追いつきませんでした。
ラッキーラッキー!
現地のガイドの方もホーシューでオオセは見たことないと言っていました。
まっまさかのホーシューでオオセに出会った!!TG持ってて良かった😆
この後カマストガリザメにも出会えるし、なんだこのビーチは!!
ザトウクジラ→ニタリときて本当に全ての運を使い果たして死ぬのではないかと思ってきた……笑 pic.twitter.com/Nn0En9DLh6
— 茂野 優太 (@yuta3822) March 18, 2019
ホントに何が出るかわからない魅力的な海ですね!
そして水深60mまで落ちるドロップオフの中層を泳ぐ浮遊間はすごくドキドキ楽しい。
最後は、ちょっとした岩の間を潜れる場所を抜けて安全停止をしてエキジットします!
厳しいエントリー環境・・・
ホーシューのエントリーがどれだけ辛いかは、この写真を見てもらえればわかると思います。
石灰岩で出来た針山のような岩場を歩いてエントリーをします。足場が悪く重いタンクを背負って歩くのは体力がある人でも、かなりしんどい。転んだ時を思うとぞっとします。
※転んだ時や何かあった時のリスクを考えると、あまりオススメできる環境ではありません。必ずバディダイブや誰かと一緒に潜りましょう。
最後のエントリー口は、このような感じに。
ここが1番の難所でロッククライミングのように壁を這って降りて行きます。
厚手のブーツは必須のポイントです。ミューブーツなんかでは薄すぎて痛い。
出来ればグローブもあると安心ですね。
ホーシューは万座毛のすぐ横に!
ホーシューは沖縄県でも有名な万座毛のすぐ近くにあります。
北風に弱く冬の時期に潜れないことが多いですが風が南に回る夏は潜れる日が多くなります。
夏のポイントと言っても良いでしょう。
現在は工事中で車が近くに停められないため、岩場まで5分くらい道路を歩きます。トイレも水場もないのでお湯などを準備してトイレはコンビニなどで済ませてから行くと良いですね。
実はボートで潜ることもでき、正直おすすめはボートです!
圧倒的に楽です(笑)
他にも沖縄本島には潜って欲しいダイビングポイントがたくさんあります!
〇地形派の人は!
ダイビングは冒険だ!沖縄最北・辺戸岬でダイナミックな水中鍾乳洞に潜る!
〇沈船で潜りたい人は!
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