撮影日:2021年3月末日
紀伊半島というと串本のような黒潮の当たるダイナミックなワイドのイメージが強い人も多いでしょう。
今回紹介する日高のダイビングはどちらかというと大人しい穏やかな内海で潜ります。
砂地でウミウシを探したり、ミジンベニハゼを見たり、伊豆のビーチポイントの感覚に近いです。
関東ダイバーの僕としては、紀伊半島の海はどこも新鮮で日高の海も例外ではなく楽しめました!
ただ串本の青いダイナミックな海を想像して日高にダイビングの予約をしてしまうとビックリすると思うのでそこだけは注意して下さいね!
ちなみに日高と聞いても関東の人はどこにあるか知らない人も多いはず。
紀伊半島でも最南端の串本町とは違いより大阪側にあります。
関西からのアクセスは抜群で大阪から車で2時間で着くそうです。
しかもダイビングサービスは温泉施設の中にあり、ふらっと訪れて潜るには本当に最高の環境が整っています。
今回は日高のダイビングを関東ダイバー目線で紹介していきたいと思います。
日高のダイビングポイント「ミジン畑」
日高といえばミジンベニハゼと言っても良いほど人気の生き物ですね!
ポイント名も「ミジン畑」とついているほど。
夏場の個体数が多い時期は20ペアくらい見れるそうです。
それだけ数がいればハッチアウトなども狙えそう。
僕は普段、伊豆で潜っているのでミジンベニハゼに特に珍しさは感じなかったのですが、伊豆のミジンが有名な大瀬崎と違って砂が白いので、違った雰囲気で撮れるのは面白かった。
ただ、潜ったタイミングは透明度が悪く良くて2~3m、泥が舞うと1mを切ってしまうので撮影は結構大変でした。
ミジンベニハゼよりもビックリしたのが、そこら中にハナガサクラゲがいること。
伊豆だと滅多にみない綺麗なクラゲです。
これが関西エリアだとこの時期はよくいるというか、普通種らしいです。
しかも、ちゃんとエビが付いてる!
綺麗なネオンカラーの触手でいかにも毒がありそうな色で、本当に毒があります。
刺されると痛いので注意して下さいね。
他にもこの日はあまりにも透明度が悪かったせいもあり、普段はナイトでしか見れないホソエラウミウシ砂地からが出て来てました。
ウミサボテンに登ろうとしてますが、たぶん何かの間違い……笑
個人的に好きなのがこのクロイシモチ!
いる場所にはいるのですが、意外と伊豆だとみない種なんですよね。
日高にはたくさんいました。
神奈川の海には結構いるのに 伊豆には少ない。
ちょっと不思議ですね。
日高のメインのダイビングポイントの「ミジン畑」はこんな感じの水深20m前後の砂泥地でのマクロダイビングを楽しみます。
名前の通り多くの人がミジンベニハゼを狙いにくるポイントです。
ちなみに日高の海はビーチポイントもありますが、基本はボートダイビングが主流です。
「小杭崎」でミズタマウミウシ
日高のもう1つのポイントがこの「小杭崎」です。
ここはコケムシが多く、ミズタマウミウシが狙えることが有名。
僕が訪れた3月末もミズタマウミウシを3個体ほど確認することができました。
大瀬崎でもミズタマウミウシは冬場は普通にみれますが砂地にいるので、こういう岩に付いてるのは新鮮でした。
最近伊豆にめっきり減ってしまったアオウミウシ。
なんだか久しぶりに見た気がします。
コケムシをよく探せばミズタマウミウシだけでなく、こんな極小のサガミリュウグウウミウシも!
他にもゴマちゃん(ゴマフビロードウミウシ)もいたりと、
ひたすらにウミウシを探すダイビングになりました!
普通に面白いは面白いのですが、
なんか伊豆でもいいじゃんと内心思いながら潜っていたのは事実。
でも、北風の海況が悪い時でもこんなに楽しめる海があるのは羨ましいですね。
おわりに
今回は急遽でしたが紀伊半島・日高でダイビングをしてきました!
正直な感想としては面白い!
面白いんだけど、関東ダイバーが日高のダイビングだけを目的として訪れるとコスパは悪い。
僕のおすすめは、紀伊半島を回って潜るポイントの1つとして、串本やみなべの海とセットにしたり、
レパートリーの一部に入れると良いかなと思います。
海況が悪く他が潜れない時に日高に来るのも全然アリ!
新しいポイントをドンドン潜りたい人もアリ!
正直すぎる僕のブログですが、どうぞ皆さんこれからも応援よろしくお願いします!
今回お世話になったショップ
YouTubeにて紀伊半島のダイビング語ってます!
1年かけて古座・串本・須江・みなべ・日高と紀伊半島の海を潜り歩いて来たので、その魅力をYouTubeにまとめてみました!
紀伊半島に潜りに行く際はこのYouTubeをみて、どこのポイントを回るか参考にしてみてください!