沖縄県名護市はダイビングの拠点に最高の場所なんです。
沖縄北部の”やんばる”と呼ばれる手つかずの大自然の広がるエリア!
この玄関口に当たる場所が名護市です。
名護からは沖縄北部のすべてのダイビングポイントに行くことが出来ると言っても過言ではありません。
日本最大級の沈船、水中鍾乳洞、豊富なマクロ生物、透明度の最高に高い海。
とにかくバリエーションが豊富で誰もが楽しめること間違いないのが名護のダイビングです!!
半信半疑な方。
まずは写真を見て下さい。
めちゃくちゃすごくないですか?
これでも名護から行けるダイビングポイントのほの一部です。
ダイバーの間では憧れの”沈船エモンズ”や”水中鍾乳洞の辺戸岬”は名護にあるダイビングショップを利用して行くのが一般的です。
個人的には名護湾でのマクロダイビングをベースにしながら海況が良ければ遠征ツアーに参加するようなダイビングスタイルに最高に好き。
海外と違って気軽に行ける沖縄本島だからこそ逆に長期で滞在するが最高に楽しいんです。
名護はダイビングの拠点に!
名護は沖縄本島の北部にあります。
那覇からの高速道路の終点あたり、美ら海水族館に行く途中の大きな街と言ったほうが伝わるでしょうか?
那覇空港から名護まではレンタカーで約1時半でたどり着くことができます。
ちなみに1人で旅行される場合はやんばる急行バスがおすすめ!
1日10便以上でていますし、名護のバスターミナルまで片道1600円で行くことができます。所要時間は約2時間。
名護には安いビジネスホテルや民宿も多いし、お食事どころも沖縄独特の店からチェーン店までなんでも揃っています。
そのため名護までバスできて格安のビジネスホテルに泊まり、名護にあるダイビングショップに申し込む。
朝はショップの車でホテルに迎えに来てもらうのがコスパ的にもオススメです!
名護のダイビングの魅力
やっぱり沖縄北部で1番有名なダイビングポイントと言えば「ゴリラチョップ」や「イシキリ」といったマクロ生物が超面白いビーチポイントでしょう。
※ゴリラチョップは正式には崎本部にあります。
イシキリと言えばナカモトイロワケハゼが気軽に見れることで超有名ですね。
ビンや貝殻の中に入ったナカモトイロワケハゼがコッチを見てくる様子は愛くるしく大人気。
しかもオスメスのペアでいることが多くタマゴを育てていたり生態観察が出来るのも良いですね。
イシキリというポイントは他にもマクロ生物がめちゃくちゃ豊富で、個人的にお気に入りはピグミーシードラゴン!
あんまり沖縄本島以外では見ないような気がします。
まるでヒモみたいな形でゆらゆら揺れ動く姿が魚っぽくなくて面白い。
ガレ場には甲殻類もたくさんいるんです!
運が良ければバイオレットボクサーシュリンプのような珍しいエビが見れたりもします。
キンチャクガニやオリヅルエビなどは定番でマクロ好きダイバーを唸らせる被写体がホントに多いですよ。
こんなめちゃくちゃレア種なヒレボシミノカサゴの幼魚が見つかったこともあります!目撃例は日本でも数回の貴重な種です。
マクロ好きのダイバーなら名護湾のダイビングは絶対にハマる!
もちろんヤシャハゼやハナヒゲウツボといったアイドルもいるし、ニシキフウライウオやカエルアンコウなんかが登場することもあります!
サンゴの隙間をのぞけば、テングカワハギなんかもたくさんいますよ!
名護湾は北風に強く冬はめちゃくちゃ穏やかで潜りやすいです。
のんびり名護でマクロダイビングをしたい人は冬の時期に訪れるのが良いでしょう。
他にも泥地のポイントやサンゴがめちゃきれいなポイントなど沖縄北部には「ここも潜れるの!?」と疑ってしまうような場所に面白いビーチポイントがたくさんあるんです。
写真のホムラダマシを撮った場所もスーパーの裏路地からエントリーをする泥地のポイントで、こんなところからダイビング出来るんだとビックリしました。
オイランハゼが見れるポイントなんかもあるそうです。
こういうマニアックな場所を知っているのが現地ショップの強みですね!
名護周辺のダイビングポイントについて更に知りたい人はこの記事も合わせてチェックしてみてください!
ボートで瀬底島や水納島へも行ける!
もちろんビーチだけでなくボートダイビングをすることも可能です。
ゴリチョ沖でダイビングをすることもありますが多くの場合は瀬底島や水納島といった近くの島に遠征します。
瀬底島はラビリンスというポイントのまるで迷路のような複雑な地形が有名なポイントです。
ただ、ごめんなさい。今回はワイドの写真がなくマクロのイチオシを紹介させてください。
瀬底島の洞窟には暗がりをよーく探すとアオベニハゼという頭の先っぽが青いベニハゼがいるんです。
このアオベニハゼ超可愛くないですか!?
ラビリンスの地形が有名で洞窟の写真を撮ろうと思っていたのですが、アオベニハゼがいると聞いてカメラをマクロの設定に変更して潜っちゃいました。
臆病で撮りづらいのですがじっくり粘ってものにしたいハゼです!
地形好きのダイバーもマクロ好きのダイバーも楽しめると思います。
逆に水納島は地形ではなくサンゴと白い砂地が美しいポイントです。
水納島もワイドの写真がなく大変申し訳無いのですが浅場のサンゴが超キレイでそこにスズメダイやベニハゼといったマクロ生物がたくさん隠れています。
写真はどこにでもいるネッタイスズメダイですが背景がチャツボボヤが緑でめちゃくちゃキレイでした。
こういう素敵なシチュエーションが多いのも水納島の良さです。
ここはヤシャハゼ天国なのでは!?
と勘違いしてしまうほど多くのヤシャハゼが水納島には生息しています。
1ダイブで50個体は見れるかも。
この水納島ブルーと呼ばれる優しい青い海とヤシャハゼが一緒に撮れるのは本当に魅力的です。
もちろんワイドに楽しむのが水納島の王道の楽しみ方ですが、こうやってマクロに目を向けても面白い光景がたくさんあるんですね。
日本最大の沈船ポイント「USSエモンズ」
日本国内で絶対潜りたい沈船スポットといえばやっぱり「USSエモンズ」でしょう!
エモンズは全長109mにもなるアメリカの駆逐艦。
日本最大の沈船ポイントです。
最大水深は40mとかなり深いこと、また時に強く流れることもあることから上級者向けのポイントと言われていますが圧倒的の迫力と沈船の魅力は上級者ダイバーでも息を飲むほど圧倒的です。
僕も初めて訪れた時は沈船のあまりの大きさに畏敬の念を抱きました。
またエモンズは歴史的な背景もあるんです。
エモンズが沈んだのは第2次世界対戦の時です。
日本の特攻機からの攻撃を受け再起不能になったエモンズは日本軍の手に渡る前にアメリカ軍自ら沈めたそうです。
その際に亡くなられた60名の乗組員を祀る慰霊碑があります。
本当に戦争に使われていた船なので機関銃や攻撃されたあとなどが生々しく残っています。
なんだか潜っていると背筋が少しピンとなる。戦争の恐ろしさや迫力を感じるダイビングです。
こんな圧倒的な迫力の「USSエモンズ」も名護からダイビングに行くことが出来るんです。
エモンズは沖縄北部・古宇利島の沖に沈んでいます。
また現地にエモンズ専門のダイビングショップはないので名護にあるダイビングショップに申し込むのが一般的です。
古宇利島までは名護市内から車で約30分前後です。
基本はエモンズで2ダイブのプランが多いですが、僕はエモンズで潜ったあとにそのあと名護湾のビーチで1ダイブと名護のダイビングを満喫しました!
詳しくエモンズのダイビング情報を知りたい人は合わせて以下の記事を読んでみて下さい。
水中鍾乳洞「辺戸岬」
沖縄最北端の辺戸岬へ行くことも可能です!
辺戸岬は日本では唯一の水中鍾乳洞のダイビングポイントで、最深部にかなり大きなホールがあります。
長い年月をかけて作られた鍾乳洞は圧巻の光景。
改めてダイビングは冒険なんだと思い出させてくれるものすごい場所です。
洞窟内に真水が流れ込んでいるエリアがあり透明度が良い場所があります。
この光景が水の中とは思えないですよね。
まるで洞窟の中、大地の中を潜っているような感覚です。
ちなみに辺戸岬ホールへ行くまでは太陽の光が一切届かない真っ暗闇の中を進むので水中ライト必須です。
ライトだけを頼りにワクワク、ドキドキしながら緊張しながら潜る感じが堪らなく面白い!
辺戸岬ドームだけじゃない。
辺戸岬は沖縄最北端、つまり東からの太平洋の海流と西からの東シナ海の海流がぶつかる激しい場所なんです。
そして沖縄県でもトップレベルの透明度の誇るダイナミックな景観も見ものです。
写真は二神岩という水深40mから伸びる大きな2本の根の周りを潜るポイントになります。
この岩の周りにはカスミチョウチョウウオやハナダイが群れていて、魚影も濃い!
なんでも揃ってるのが辺戸岬の魅力ですね。
あとはマクロもめちゃくちゃ面白い!!
アケボノハゼはもはや普通種!
水深30m前後はそこら中にアケボノハゼがいてしかも寄れるんです。
こんな贅沢な場所ないですよ。
ソフトコーラルもキレイでホントに素敵なポイントです。
辺戸岬でのダイビングについて詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみて下さい。
ちなみに辺戸岬がある”やんばる”と言われる国頭村にはダイビングショップがありません。そのため辺戸岬で潜る際もやっぱり名護のダイビングショップを使うことになります。
大体、名護から辺戸岬は車で1時間なのでエモンズと同じように、ちょっとした遠征ツアーとして組まれていることが多いです。
名護から1泊2日でダイビングできる離島
名護からは沖縄北部にある離島に1泊2日で4ダイブすることができます。
名護のダイビングショップに申し込むと言うよりかは名護にステイしてそこからバスやレンタカーで港まで行って帰ってくるのが一般的です。
名護をステイにすれば数日は名護のショップに申し込み、何日かは離島まで遠征と行ったレパートリー豊かなダイビングプランを立てることも出来ますね!
ロマンチックな与論島
与論島へは本部港9時発のフェリーで約2時間で行くことができます。
与論島も名護から1泊2日で行くことの出来る離島です。ちなみに与論島は沖縄ではなく鹿児島県の離島なんですよ。
与論島は海底宮殿や沈船あまみといった初心者にもわかりやすいダイビングポイントから、深場のマニアックな生物までとにかく幅広く楽しむことが出来ます。
与論島はサンゴの隆起で出来た島で川がありません。
そのため雨が降っても透明度が落ちず、めちゃくちゃ海がキレイ。
ヨロンブルーと呼ばれるどこまでも澄んだ青い海は気持ちいい。
深場にはヘルフリッチなどの超レア生物もいて、
ワイドにマクロにアツいポイントなんです!
ぜひ、のんびりした島気分と少しロマンチックな景色を味わいたい人にはオススメです。
与論島について詳しく知りたい人は以下の記事をチェックしてみて下さい。
最後の秘境・伊平屋島
伊平屋島は最後のサンゴの楽園と言わるほど見事なサンゴが残っている島です。
観光地として全く開拓されておらず、島にはホテルや飲食店も数件しかありません。
しかしそこには沖縄の原風景とも呼ばれる景色が広がっているんです。
水中にはこんなアザハタの王国があったり、本当にカラフルで美しい。
砂地に点在する小さな根にスカシテンジクダイやキンメモドキ、デバスズメダイなどがとにかくたくさん群れていて、これぞ沖縄という風景が広がっています。
ありのままの沖縄の海はぜひ1度見に行って欲しいと思います。
伊平屋島は運天港から1日2本のフェリーが出ているので午前便に乗って島へ行き午後便で帰ってくれば4ダイブ可能です。
伊江島
伊江島はかつては名護のダイビングショップからもダイビング船で日帰りで行っていくほど近い島です。
フェリーも本部港から1日4本出ていてとにかくアクセスが良いんです。
とにかく砂地が美しく白い砂浜が広がっています。
こんな穏やかな景色に癒やされながら島ステイをするのも悪くないですね!
海況が良ければ恩納村エリアへ!
夏場の南風が吹くシーズンは恩納村エリアがベストシーズンを迎えます!
そんな時は名護からも恩納村エリアに潜りに行きます!
名護市内からは恩納村エリアまで車で約40分と比較的すぐ行くことができます。
恩納村エリアは真栄田岬や山田ポイントや万座、残波岬など有名なポイントがたくさんあります。
僕が1番好きなポイントはホーシューという超過酷なビーチポイントです。
本当にロッククライミングかと思うほど過酷なビーチを歩いていくのですが、それに見合う魅力があるんです。
マクロで見ればヘルフリッチや深場のハゼ、ピグミーシーホースなどアイドルがたくさんいて、ワイドで見れば時折カマストガリザメなどに会うことができます。
急に深場からカマストガリザメが出てきた時は本当にビックリしました!
どのくらいホーシューが過酷か見たい人は合わせてコチラの記事もチェックしてみて下さい。
おわりに
これだけバリエーションのある海に潜りに行けるのが名護の魅力です!
もちろん名護周辺でもダイビングもめちゃくちゃ面白いのですが、やっぱり名護を拠点にダイビングをするのがオススメです!
名護から行けない場所はないのではないかと思うほど!
ちなみに僕は沖縄北部のエリアでダイビングをする時はいつも名護のダイビングショップ・FEEL DIVEの宮原さんを頼りにしています!
今回紹介したポイントの殆どを宮原さんと一緒に潜っています。ガイドしてもらっています。
みなさんも名護で信頼できるダイビングショップを見つけて海況に合わせてベストな場所にそれぞれ連れて行ってもらうのが1番良いかもしれませんね。
それでは、良きダイビングを!
- 名護でダイビングするなら知らなきゃ損!絶対見たい!憧れのナカモトイロワケハゼ
- 現地ガイドに教えてもらった沖縄北部の秘密のビーチでダイビング!
- ヤシャハゼ天国!?水納島ダイビングはサンゴに青い海だけじゃない。マクロが超おすすめ!
- 【水深40mに眠る沈船】エモンズでダイビングしてきた!
- ダイビングは冒険だ!沖縄最北・辺戸岬でダイナミックな水中鍾乳洞に潜る!
- ヘルフリッチ!?カマストガリザメ!?マクロにワイドに激アツなホーシューでダイビング!
沖縄のダイビングの魅力をYouTubeでも発信中!
ダイビングをもっとカッコよく、もっと楽しくをモットーに
海のリズム感やワクワク感を伝えるためにダイビングの様子をVlogでも紹介してます!
絶対見てね!!