【水深40mに眠る沈船】エモンズでダイビングしてきた!

エモンズ

水深40mに眠るアメリカの駆逐艦エモンズ。

エモンズには未だに、油の流失があり、不発の魚雷、弾薬が残っています。

沖縄は太平洋戦争で日本軍とアメリカ軍が激しく戦った激戦地です。数々の戦争遺物が残る沖縄でも最大級の沈船ポイントがこのUSS EMMONS(エモンズ)です。

水深40mに横たわる全長109mの巨体。
その深さ、また時に強く流れることもあるため、誰でも簡単に見に行くことが出来るわけありません。

スキルや経験を積んだダイバーだけが潜れる沈船ポイント!

エモンズでのダイビングをご紹介したいと思います!!

エモンズってどこにあるの!?

アメリカの駆逐艦.USSエモンズが沈んでいるのは、沖縄県本島北部の古宇利島の沖になります。

美ら海水族館があるのが本部町なので、その更に北側です。

那覇空港からだとレンタカーで途中高速に乗り約2時間です。

古宇利島はハートロックや古宇利島大橋など観光地としても有名ですね。

 

今回、僕は名護にあるダイビングショップのフィールダイブさんにお世話になりました。
そのため、名護までレンタカーで行き、名護からはダイビングショップの車に乗せてもらいました。

車がない方へ

名護までは高速バス路線バスが出ています。

名護にあるダイビングショップに申し込めば、車が無くても潜りに行くことが出来ますね。

ちなみに高速バス所要時間は1時間50分、路線バスは約2時間半です。

ちなみに古宇利島へは沖縄本島から直接は行けません。

本島→屋我地島→古宇利島と2度橋を渡っていきますが・・・

この橋がなんと絶景なんですね!!

ダイビングだけでなく、ポイントまでの移動まで楽しめちゃいますね!

古宇利島大橋を渡って入ってすぐにある漁港に行き、そこからボートに乗り込みエモンズへという流れになります。

次に簡単にエモンズの歴史について勉強しておきましょう。

エモンズの歴史

エモンズは第2次世界大戦に活躍したアメリカの駆逐艦です。

“駆逐艦とは小型で速力が速い軍艦です。主に魚雷攻撃や奇襲、本艦の護衛などを役割とします。”

このエモンズもロッドマン (USS Rodman, DMS-21) とともに沖縄戦に参加しており、航行中に、日本の特攻機の標的にされ攻撃された。

最初の1機がロッドマンを攻撃し、エモンズは損傷の負ったロッドマンを護衛するため対空砲で応戦した。

エモンズは特攻機5機によって同時に攻撃され、うち1機がエモンズに突入することにより大爆発を起こし、復元不能となった。

日本軍の手に渡ることを避けるためアメリカ軍、自らがエモンズを沈めた

乗員60名が戦死し、77名が負傷した。

その後、時を経ること50年、2000年9月に海底から時々浮いてくる油を発見した漁師さんたちが海上保安庁に連絡し、軍艦が発見され、地元ダイバーの調査により、今ダイビングポイントとして人気を博しているのです。

実際に潜ってみた!【1本目】

船首から中央のブイへ

それでは実際に潜ってきました!

まずは古宇利島の港からボートに乗ってポイントまで移動します。

外国人に大人気にの観光地のハートロックを越え約10分でポイントには到着!

 

船をブイに着け、チームの準備が整ったら・・・

バックロールでエントリーします!

この日は流れは、あまりありませんでしたが、安全のためロープを目安に潜行します。

※エモンズは時に強く流れます。

まず入ってビックリしたのが海が蒼い

僕は沖縄本島では座間味の穏やかな海(ソーダブルーのような色合い)で潜ることが多いのですが・・・

それとは違った猛々しい沖縄の海の蒼さにまず感動しました。

このまま、エモンズを目指して水深40mまで沈んでいきます。

水深40mに沈む全長100mの駆逐艦。

一体どんな姿をしているのだろうか?

胸の高鳴りと見知らぬ海でディープに行く若干の不安とが入り交じりながら・・・

5m、10m・・・

そして、15m、20m・・・

25mに辿り着くころには、ぼんやりと沈船の船首が見えてきました。

この巨大な沈没船が見えてきた瞬間。

まるで映画の中の世界でしか見たことのない、異空間に迷い込んだ気分になります。

「ああ・・・初めて戦争というものの痕跡を目の当たりにしました。」

そして興奮鳴りやまない気持ちと、あまりの大きさに畏敬の念を感じながらエモンズを潜って行きましょう。

ここで豆知識をご紹介!

エモンズの潜り方

全長100mのエモンズには船首、中央、船尾3か所にブイが打たれています。
ポイント到着後に流れなどの様子を見てブイを決めます。
オーソドックスなルートは1本目に船首から入って中央でエキジット。2本目は中央から入って船尾でエキジットのように、2本を通してエモンズの全体像を見るような形になります。

1本目はオーソドックスなルートを選択しました。

船首のブイ→中央のブイへといったコースです。

エモンズの魅力① 船首から見る景色

「やっぱり船は船首から見たいよね!!」

あの海賊王を目指す超有名漫画の主人公も、世界を感動の渦に包んだタイタニックも、いつも良いシーンは船の船首です。

ぜひ船首からの風景はエモンズに来たなら、チラ見はしておいた方が良いでしょう。

この時、船から少し離れ全体が見えるようにポジションを取ると、また感動します。

※ただし、沈船マニアの友人は「船首は尖っているため沈船が小さいく見える。本当に迫力を味わいたいなら船尾からだよね~」と言っていました。

「いやいや、こっちは迫力だけ味わいに来てるわけじゃなくてロマンを感じに来てるんだいっ」と反論しておきます!

やっぱ船首からの景色は見るべきですよ(笑)

エモンズの魅力② 沈没の原因にもなった!?大きな穴

船首には沈没の原因になったと言われる大きな傷跡が残っております。

この大きく空いた穴から海水が侵入し、沈没したのでしょうか?それとも沈んだ際に空いた穴なのか、今となっては定かではありませんが・・・

こんな大きな穴をあける爆撃、戦争の恐ろしさを、まざまざと見せつけれました。

この穴からライトを照らすことによって船内の様子を観察することが出来ます。

エモンズの魅力③ 当時のまま残る3本の砲台

ちょっと中央側に移動すると・・・

立派な砲台が見えてきます。今にも動き出しそうで、少し怖い。

砲台は全部で3台ありますが、写っている人と比較してもらえると、その大きさがわかるでしょう。

そのまま行くと操縦室でしょうか?

それとも、ただの部屋として使われていたのでしょうか?

デッキの上の部屋をのぞくことが出来ます。救命道具の浮き輪などが当時のまま残っています。

エモンズの魅力④ 戦没者を祀る慰霊碑

最後は船の中央にある、この船が沈んだ際に亡くなった乗員を祀るための慰霊碑です。

最初のU.S EMMONSまでは読めましたが、

それ以上の英語は読めませ・・・

いやっ読む時間がありませんでした。

別に英語が苦手なわけではないのですが、トップでも水深35mですので滞在時間は10分もないのです。

わざわざ英語を読むために時間を取っている暇はないのです!

読もうと思えば読めますよ。ただ読むのが遅いだけ!
(大人げない言い訳)

 

ここまで来ると・・・

時間的にもタイムアウト。

減圧不要限界が3分を切ってきたため、安全停止を開始します。

この日は流れがなかったため、ロープを掴まなくてもOKでしたが・・・

普段はロープを掴みながら安全停止を確実に、長めにしていきます。

そしてエキジット。

大冒険にドキドキした人、無事帰って来れてホッとしている人、戦争の恐ろしさに思いを馳せる人、なんとも言えない高揚感に包まれながら、港に戻っていきます。

実際に潜ってみた!【2本目】

中央ブイから船尾へ

さて、しっかり水面休息を取り・・・

窒素を抜いたところで2本目潜って行きましょう。

今回は事前のブリーフィングで、非常に簡単な”ペネトレイション”、沈船の内部に侵入することを知らされました。

やっぱり迫力あり、メインコースになるのは船尾なんですね!!

※沈船内部に侵入するのは非常に危険です。今回も沈船に入るというよりは、くぐっただけです。

先程と同じように水深40mめがけて青い海を潜行していきます。

エモンズの魅力⑤ 機関銃

中央から潜行すると、すぐに見えてくるのがこの機関銃です。

完全に人が乗って操縦するとこありますよね。まるでスターウォーズやSFの世界で見たものみたい。

船尾へ移動する途中に振り替えると、先程の機関銃は船の中央の一番目立つところでそびえ立っていました。

続いて泳いでいくと・・・

エモンズの魅力⑤ 不発弾として残る魚雷!

いまだに不発弾として魚雷が残っています。

内部の火薬が湿気ていなければ、未だに爆発する可能性はあるそうです。

砂地にも、ゴロンと1つ落ちています。

ここはボトムの水深45m・・・

この後、最大水深40mを越えた僕の友人の市川君は怒られてました(笑)

※事前の計画した最大深度やダイブタイムは必ず守りましょう。

あっ!でもあのウチワ、ピグミーいそうだな。
なんて思っていたり(笑)

エモンズの魅力➅ 沈船内部へ

ほんとにわずかでは、ありますが沈船内部に入り、中の様子を除くことが出来ます。
当時のままのヘルメットや生活用品が見れます。

写真提供:FeelDive 宮原さん

 

振り返ると、暗がりに隠れていたスカシテンジクダイの群れが一斉に動き出します。

写真提供:FeelDive 宮原さん

 

砂地にポツンとある沈船は様々な生き物の隠れ家として機能していたんですね。

一瞬だけ沈船内に入り外に出るとそこは、もう船尾に到着です。

エモンズの魅力⑦ 巨大なプロペラ

写真提供:FeelDive 宮原さん

もちろん一番差後になるのは100mの巨体を動かすためのプロペラがあります。

せっかくなので、ここで「ハイチーズ!」

その大きさを物語っていますね。

そして迫力のある船尾から全体を眺めながら安全停止に入ります。

もちろん減圧不要限界は越えていませんが2本目はキチンとロープを掴みながら・・・

しっかり浮上速度をコントロールしながら浮上します。

 

しげ
ここまで読んでくださった方はエモンズに潜ってみたくなったんじゃないでしょうか?

ここでエモンズの魅力7選についておさらいします。

エモンズの魅力7選
  1. 船尾から眺めるロマン!
  2. 沈没の原因と言われる大きな傷跡!
  3. いまだに残る3つの砲台!
  4. いつでも動き出しそうな大迫力な機関銃!
  5. 不発弾として残る魚雷!
  6. 沈船内部へ侵入できる!
  7. 100mの船を動かす巨大なプロペラ!(テキスト)

 

エモンズでのダイビングの注意点

もはや説明は不要だと思いますが、
エモンズでのダイビングの1番の注意は最大水深45mもあることです。

もちろん中層を泳ぐことによって40mを越えない深度で潜りますが、レジャーダイビングでギリギリの深度になります。
シビアな浮力コントロールや中世浮力を求められることは間違いありません。

また一気にロープ沿いに水面から40mまで潜行するため窒素酔いにも注意が必要です。耳抜きがスムーズに出来る事も大事ですね。

ここまででも通常のダイビングに比べ相当リスクが高い事、また減圧不要限界を超える(DECO)になるリスクもあります。

スキルだけではなく、いざとなった時の対処する知識も求められます。

 

深度以外にも流れにも注意が必要です。

エモンズは古宇利島の外洋側に沈んでいるため非常に強い流れが掛かることがあります。
水深40mにたどり着くまでは、流れから隠れるところがないので、ロープを必死に掴んで潜行することになることもあるでしょう。

エモンズを潜る場合は前日に潜ろう

何度も言いますが、簡単に行けるポイントではないです。
かといって、”ビビり過ぎる必要もない”です。

ダイビングショップのインストラクターの方のキチンとしたケアがあれば、ある程度のリスクは避けることが出来ます。

おすすめのスタイル

前日にボートダイビングをし、現地のインストラクターの方にエモンズに行けるレベルかどうか?
当日の海況と照らし合わせ判断してもらいましょう!!

インストラクターの方も当日初めて会った人をエモンズに連れて行くのは恐いはずです・・・

数日間通えば、エモンズで潜れるようにスキルアップまでやってくれるお店もありますよ!

エモンズの魅力をYouTubeでも公開中!!

写真だけでは伝えきれなく、文章だけでは伝わらない。
そんな海のリズムやざわめきを伝えたくて映像でもエモンズの魅力を発信しています!
良かったら合わせて見てね!!

 

今回お世話になったお店を紹介!

 

今回、僕がお世話になったインストラクターの方は、
名護市にあるダイビングショップ:フィールダイブの宮原さんです。

名護市のダイビングショップ|フィールダイブ

実は僕が水中写真の基礎を習ったセブ島のリロアンの元スタッフの方で先輩筋に当たります。

写真やカメラのことも、めちゃくちゃ詳しいですし、カメラのレンタルなどもさせて頂けるので・・・
ぜひ水中写真に悩んでいる方は行ってみてください!!

ちなみに今回はエモンズと言うことでワイドな海をお願いしましたが、本当はマクロも非常に強い方です。
エモンズの後も、秘密のビーチポイントでホムラダマシを見せてもらいました(笑)

あっ・・・
昨年のゴリチョでの奇跡の出会いを演出してくれたのも宮平さんの神ガイドでした。
また会いたいヒレボシミノカサゴ!!

ぜひぜひ、みなさんもエモンズの海!

そして沖縄本島の海潜ってみてくださいね~~!

おまけ

日本の2大沈船スポットといえば今回紹介したUSSエモンズの他に与論島の「沈船あまみ」があります。

ぜひ沈船ダイビングが気になっている方は合わせてチェックしてみて下さい!

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