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【サンゴの楽園】伊平屋島ダイビングの魅力

サンゴ半水面

 

あなたは「サンゴの豊かな海」というと、どこの海を想像しますか?

 

なんとなく沖縄を想像した人も多いのではないでしょうか。

正解です!

沖縄県には世界に生息するサンゴ約800種のうち、その約半分の400種が生息すると言われています。
こんなに多くのサンゴの種類が生息するエリアは世界中でも極めて貴重なエリアなんです。

沖縄の中でも特に有名なのは国立公園にも指定されている慶良間諸島や、幻の大陸と呼ばれる宮古島の八重干瀬ですね。外国からも多くの人が豊かなサンゴの海を求めてやってきています。

 

しかし!
まだ沖縄には伊平屋島という「最後のサンゴの楽園」と言っても良い島があるのはご存知でしょうか?

サンゴマニアが大絶賛し、
琉球大学の研究者たちは「沖縄で1番サンゴが豊かであり、この島に住みたい。」とまで言う伊平屋島。

有名ではないからこそ、守られてきた手つかずのサンゴ礁、沖縄の原風景が残っています。

「ホントは誰にも教えたくない。」
「あんまり有名になって欲しくない。」

伊平屋島でのダイビングの魅力をとくとご紹介していきます!

しげ
水中写真家を目指す、このブログの運営者しげが実際に行ってみて感じた魅力を思う存分語ります!

 

ちなみに今回お世話になったのは伊平屋島に2軒あるダイビングショップの1つ
伊平屋島ダイビングサービス ノースアイランドのメインガイドの吉田さんです。

手つかずの大自然の残る伊平屋島

伊平屋島風景

伊平屋島は沖縄最北端にある島で東シナ海洋上に浮かぶ島です。
緯度は鹿児島県の与論島とほぼ同じで、大きさは約20k㎡ほど!
渡嘉敷島とほぼ同じ大きさです。
車で45分ドライブすれば、ぐるっと島を1周できるほどの大きさですね!

ちなみに伊平屋島の南にある野甫島とは橋で繋がっており、気軽に車で渡ることも出来ます。

伊平屋島に行く唯一の方法は1日2便の沖縄北部の運天港から出るフェリーに乗るしかありません。
そのため、年間の訪れる観光客が2万人弱と沖縄県の中では非常に少ないです。

また、島内には大きい観光施設などがないため、手つかずの自然が残り、島独特の文化や、のんびりとした時間が残っています。

伊平屋島の海岸線にはリーフが非常に発達していて、非常に穏やかな青く透き通る海と白い砂浜が広がっています。

沖縄の離島にしては珍しく山が高いです。300m級の山まであり、緑も豊かな島になります。この山があるため、島内には地下水が溜まり、水不足になることも、ほとんどないそうです。

キレイな白い砂浜を眺めながら山々の間をドライブするのは本当に気持ちいいですよ!

伊平屋島ダイビングの魅力5選

伊平屋島ダイビングの写真

伊平屋島でのダイビングは非常にまったりとしたスタイルになります。
ボートダイビングが基本となりますが、ダイビングごとに港まで戻って休憩します。
ポイントまでの移動時間も10分以内と比較的近いです。

ダイビングの船も多くて8人程しか乗らないため、少人数で潜れます。
ダイブタイムもゲスト次第で60分くらい潜ることもあります。カメラ派の人もゆっくり写真が撮れますね!

もちろん、のんびりダイビングをするだけでなく夏の大物シーズンには日本屈指の大物ポイント「スーカビヤ」もオープンし、ギンガメの大群に突っ込んだりダイナミックなダイビングも出来ます!

 

また、伊平屋島はダイビングが中止になる可能性が低いことも魅力の1つです。
発達したリーフが天然の岸壁になり波を防いだり、高い山があるので風裏でダイビングすることも出来ます。

港も普段は島の東側にある島尻の港をメインで使っていますが、東風が強く吹く日は、野甫島にある港に船を回し穏やかな西側でダイビングをすることが出来ます。

しげ
さて!そろそろ海の中の魅力5選も紹介していきましょう!

圧倒的ボリュームなサンゴ!

伊平屋島サンゴ

伊平屋島でダイビングをして1番感動したのが、
とにかくサンゴが元気でキレイなんです!

潜っている人が少ない分、サンゴが荒れることもなく、本当に沖縄の原風景と言われるような景色が広がっています。
この写真は野甫島の「ジュウマ」というポイントで撮ったのですが、足の踏み場がないくらいビッシリとサンゴが群生していました!!

サンゴが豊かな理由

伊平屋島は大陸棚の上にポンと乗っているような島のため、遠浅の海が続き、サンゴが生息する環境が多くあります。
沖縄県でも北部にあるため、白化現象の影響を受けづらい傾向にあるのではないかと言われています。
また、伊平屋、伊是名、野甫島、具志川島と島の間の水路は流れが非常に速く、潮が常に入れ替わっているのも白化現象を避け、サンゴが豊かな海が続いてるのではないかと言われています。

伊平屋島のダイビングポイントは島から非常に近いため、半水面で撮ると陸の風景も写り込みます!

伊平屋島ダイビング

写真に写っている島は1番南の山に当たる阿波岳です。
サンゴがキレイな海は沖縄にもたくさんありますが、山と一緒にサンゴが撮れるポイントは、珍しいですね!

水深も浅いのでシュノーケルでも行けますし、初心者の方でも安心して楽しめます。

写真の左側のようにサンゴの群生している場所を避けて観察すれば、サンゴを折る心配もありませんよ!

白い砂地で癒し系ダイブ!

伊平屋島の周りには豊かなサンゴ礁があるということは、もちろんサンゴが死んで砕けて出来た白い砂浜も広がっています!

そこに小さな根が点在し、様々な魚の隠れ家になっています。
スカシテンジクダイやキンメモドキが大量に住んでいます。

僕は、この量でも感動していましたが……
ガイドの方からすると、これじゃ全然少ないそうです。

5月から6月の初夏の時期は根が見えないくらいのキンメモドキの群れがいるそうです。
ちなみに僕が訪れたのは11月末で、水温が下がり魚が減ってきた時期に当たるそうです。

こーんな何もない砂地で遊ぶのも良いですね!
伊平屋島のダイビングポイントは島周りのチャネルになっていることが多く、流れるタイミングは流れます。
そのため、白い砂浜に規則的な模様の砂紋が出来ていて、めちゃくちゃキレイです!

もちろんダイビングは流れていないタイミングにやるので安心してくださいね。

 

ハリセンボンも多かったです!
砂地で寝ている個体がいたり、優雅に泳いでいたり……
白い砂浜の上を泳ぐ姿はホントに気持ちよさそう。

心なしか沖縄本島のハリセンボンよりも優しい顔つきをしている感じがしました。

なにか珍しい生物を求めてガツガツするダイビングも良いですが、こういった何もない砂地で美しい風景をのんびり見るダイビングも良いですね!

まるで竜宮城なアザハタの根!

アザハタ

この写真を撮った場所は、ノースアイランドの吉田さんが見つけたマル秘ポイント「ミーバイ食堂」です!!

今年、発見されたばかりのポイントで水深24mの砂地にポツンとある根に大小5匹のアザハタが付いて、この写真に写っているのは1番小さいアザハタになります。
小さいけど、周りにいるスカシテンジクダイやケラマハナダイが舞うことで大迫力の景色でした!

ミーバイ食堂

あっちにこっちに移動するアザハタに小魚たちは翻弄され、乱舞します!

ところで、「ミーバイ食堂」というこのポイント名、なぜ食堂なんだろう?
この根に漁師さんが来てアザハタを獲って食べちゃうからミーバイ食堂という名前なのかな?

吉田さんは笑いながら……
「ミーバイ食堂と言っても、僕がアザハタにエサをあげるから、ミーバイにとっての食堂という意味なんだけどね。」と名前の由来を教えてくれました。

根を見つけた時は、人が近づくとアザハタ達は根の奥に隠れてしまい、外に出て来なかったそうです。
そのアザハタを人に慣らすために、エサをあげ、今では小さい個体から徐々に外に出て来てくれるようになったそうです。

確かに1番大きい個体は僕らが近づくと、根の奥に隠れてしまい一切出てきませんでした。

いつか5匹のアザハタが鮮やかに舞っている姿を見れるのが楽しみですね!

アザハタの根

根の全体像は、こんな感じです。
ホントに砂地にポツンとある小さな根です。

ここにアザハタ以外にもケラマハナダイやフタイロハナゴイなど鮮やかな魚たちも一緒に住んでいます。
岩の隙間を覗けば、アカシマシラヒゲエビなどのクリアクリーナーシュリンプもたくさんいましたよ!

アザハタは家を守る!

アザハタのいる根には小さい魚が多く住むようになり栄えます!
小さい魚は、もちろんアザハタに食べられてしまうのですが、外敵から守ってもらってもいるんです!
アザハタは他の捕食者が現れると体を張って追い払いますし、台風などで根が砂に埋もれると、必死に砂を掘り根を復活させ、隠れ家を作ります!
アザハタと他の魚には持ちつ持たれつの関係があるんですね。

しげ
だからアザハタがいる根は小魚たちや、アザハタのクリーニングをする生き物も増えて華やかになっていくんですね!

ちなみに伊平屋島はワイドだけじゃありませんよ。

マクロ生物も豊富!

ヤシャハゼ

もちろんサンゴが豊かで海岸線も入り組んだ伊平屋島付近には、様々な種類の生き物も住んでいます。

具志川島の砂地に行けば、ヤシャハゼやヒレナガネジリンボウなど人気のハゼたちが生息しています。
またリーフ内ではサンセットでニシキテグリが見れるポイントもあるんだとか!伊平屋島のニシキテグリは大きいと有名みたいですね。

その他にも、浅場のガレをめくれば、キンチャクガニやフリソデエビが出てきたり、もちろんサンゴの隙間にはダルマハゼや天狗カワハギのような可愛い生物たくさんいます。

そして今回、僕が1番驚いたのは…..

カエルアンコウ

このサンゴの隙間に入るカエルアンコウです。
確かにカエルアンコウは擬態がうまい魚ですが、サンゴの間に入っているは初めて見ました!!

マクロ生物は、その時々によって見れる生物は変わってきますが、マクロも十分楽しめそうですね!

もはや伝説のスーカブヤー!

大物好きのダイバーの方は伊平屋島よりもスーカブヤーというポイント名は聞いたことある方も多いのでは、ないでしょうか?

伊平屋島屈指、いや沖縄屈指の大物ドリフトポイントです!
ギンガメの量は粟国島に劣らないどころか勝っているのではないかとさえ言われています。

このスーカブヤーは伊平屋島の最北端の沖にある根になります。
港からはボートで約40分、荒れやすく激流のため、天候の良い潮止まりの時間しか入ることは出来ません

ただし……
潜れた日の爆発力は半端ないものがあります。
吉田さんの撮ったムービーを見てみてください!

めちゃめちゃ、すごくないですか!?

イソマグロが、すーーっと泳いでいったと思ったら…..
その先に優に千匹は越えるであろうギンガメの大群が!
そして何より近くて大迫力!!

こんな光景を水中で見たら興奮して夜も眠れなそうですね。

今回、僕が訪れたのは11月下旬のためシーズンが終わってしまい行く事は出来ませんでしたが、必ず来年の夏にリベンジしようと思っています!

シーズナリティ

やはりダイビングのベストシーズンは水温の上がりだし風も南向きになる6月~10月くらいまでだそうです!

シーズン表
引用:ノースアイランド

1月~4月:ザトウクジラのシーズンで島周りを泳ぐクジラの鳴き声が聞こえるそうです

3月~4月:コブシメの産卵シーズンで浅場のサンゴ周りに多くのコブシメが集まってきます

6月:ウミガメの産卵シーズン

7月~9月:大物ポイントも狙えるベストシーズン到来!

10月~12月:北風に代わり島影のポイントがメインになってきます

せっかく行くなら大物も狙える夏の時期に行きたいですが、
今回、僕が潜った島周りのポイントでも、めちゃくちゃ楽しかったですよ!

サンゴやアザハタ、キンメ根などバラエティに富んだ楽しみが出来ます。

今回お世話になったショップ

ノースアイランド  

今回お世話になったダイビングショップは島に2件あるダイビングショップのうちの1つ、ノースアイランドさんです!

島人のオーナーが始めたお店で、今は伊平屋歴10年以上の2代目の吉田さんがやっております。
『スローでリラックスな空間』を目指しているというだけあってホントに、のんびりリラックスした時間が流れています。

しかも、ノースアイランドは海まで徒歩10秒!

ビーチ

ショップの反対側のドアを開けると、写真の景色が広がっています。
ダイビング後に、まったり景色を見ながら、談笑したりログ付けをする時間は至福の時です。

ノースアイランドの船

ダイビングに使う船も漁船ではなく、ちゃんとダイビング専用の船になります。
ノースアイランドでは、のんびり潜ってもらうことを非常に大事にしていて、多いときでもゲスト8名までしか受け入れないそうです。

そのため、船の上も広く使うことが出来ます。ダイブタイムも、のんびり60分が基本です。

さらに、ほとんどのポイントが船で10分以内なため、ダイビング毎に港に帰って来て休憩をします。
これなら船酔いが不安な人も安心して潜れますね!

伊平屋島への行き方

フェリー伊平屋

伊平屋島への唯一の行き方は沖縄本島北部の今帰仁村の運天港から1日2便のフェリーに乗るしかありません。

那覇空港から運天港へ

レンタカーで行く人:
グーグルマップで調べて運天港を目指します。
大体2時間くらいで着きますが、近くに美ら海水族館があるので渋滞などを考慮して、2時間半くらいかかると思っておくと良いでしょう。
500円の駐車場があるので、滞在中は、そこに車を置いていくことが出来ます。

バスで行く人:
那覇空港と運天港を結ぶ「やんばる急行バス」を利用します。
空港の2番バス停から乗ることができ、途中に名護などに停まりながら、約2時間40分で運天港に着きます。

料金は片道2000円です。
事前予約は不要ですが、1時間~2時間に1本しかないので時間などは要確認した方が良いでしょう!

フェリー伊平屋で島へ

フェリーは1日2往復で所要時間は約1時間20分になります。

料金は片道2440円、往復で4640円になります。
往復でチケットを購入すると少しだけお得になりますね。

船内は座敷の席からラウンジ、イス席や展望デッキなど、かなり広いです。
全席自由席なのでお気に入りの席を見つけましょう!

時刻表

1便目
9:00 伊平屋 出航
10:20 運天港 到着
11:00 運天港 出発
12:20 伊平屋 到着

2便目
13:00 伊平屋 出航
14:20 運天港 到着
15:00 運天港 出発
16:20 伊平屋 到着

※2018年11月時点

詳しい行き方や船内の様子は、また後日ブログで更新します。

まとめ

ハマサンゴ

沖縄最北端の伊平屋島は、まだまだ観光客やダイバーが少なく、のんびりとした雰囲気の中、島時間を満喫することが出来ます。
国立公園の慶良間諸島にも引けを取らない程、美しく魅力的な海が広がっていました。

伊平屋島ダイビングの魅力4選
  1. 圧倒的ボリュームなサンゴ!
  2. 白い砂地で癒し系ダイブ!
  3. まるで竜宮城なアザハタの根!
  4. マクロ生物も豊富!
  5. もはや伝説のスーカビヤ!

マクロもワイドも楽しめること間違いなしです!
正直、まだまだ伊平屋島の魅力は伝えきれてないと思います。
ぜひ、行ったことある人や、ここも伝えてといった内容がある方は気軽にインスタやTwitterから気軽に連絡くださいね。

ちなみに宿やお食事の情報は、下の日記ブログを見てもらえるとわかりやすいと思います!

キンメモドキ
伊平屋島でのベストショット、アザハタとスカシテンジクダイの群れ

YouTube更新中!!     

ダイビングをもっとカッコよく、もっと楽しくをモットーに
海のリズム感やワクワク感を伝えるためにダイビングの映像でも紹介してます!

今すぐにでもダイビングしたくなりますよ!!!

 

 

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