なんでもアリの大物天国!粟国島ダイビングの桁違いの魅力から注意点まで徹底解説!

良いときもあれば悪いときもある。

自然を相手にするスキューバダイビングという遊びの宿命である。

特に回遊魚や大物を狙うダイビングは、ほんの数分の差や微妙なポジションの差で群れに当たったり、外れたりする。

だからこそ、大物に当たったときの感動は大きい
このギャンブル的な要素がたまらなく楽しいのである。

ギンガメトルネード

こんにちは!
水中写真家しげです。

今回は沖縄本島からフェリーで約2時間のところにある粟国島でダイビングをしてきました!

「粟国島のダイビングはギンガメアジ!!」
と言っても良い程、粟国のギンガメアジは有名です。

ギンガメアジの魚影

こんな近くで、こんな量のギンガメアジの群れが見れたり、

ロウニンアジ

ギンガメアジの周りをぐるぐるロウニンアジが回っていたり。

粟国島のダイビングでは日本でトップクラスの量と密度を誇るギンガメアジの群れを見ることができるんです!
こんなギンガメだらけの光景に遭遇してしまったらニヤけがとまりませんね。

粟国島のダイビングはギンガアジの群れだけでなく、ロウニンアジやイソマグロ、バラクーダやナポレオンなど他にも大物回遊魚天国!!
さらに根回りにはハナダイ乱舞、イソバナなどのソフトコーラル、粟国の見どころはまだまだ底が知れませんでした!!

そんな粟国島のダイビングの魅力からダイビングスタイル、スケジュール感や予算感、そして注意点まで徹底的にまとめました。

「そろそろダイビングが上手になってきた!」
「粟国島ってギンガメアジだけじゃないの?」
「大物が見てみたい!」

そんな方にオススメの内容になっています!

しげ
僕も行くまでは”粟国島のダイビング”=”ギンガメアジ”としか思ってませんでしたが、ギンガメ以外もホント面白かった!完全に粟国の海に魅了されました!

粟国島のダイビングは大物三昧!!

ギンガメアジの魚群

粟国の海は回遊魚天国と言われるほど魚が多いです!
中でもギンガメアジの群れは量や群れの密度ともに日本ではトップクラスです!
とにかく量が多くでギュッと集まったギンガメアジが見れるんです。

そのギンガメの群れや大物が見られるが粟国島の筆ん崎(ふでんざき)というダイビングポイントです。

筆ん崎は粟国島の港からボートで約10分ほどにあるポイントで、両端を大きな根に囲まれた水路になっています。その水路の中や根の回りにギンガメが群れています。

粟国島のダイビングといえば、ほぼこの筆ん崎で潜ることになると思います。
僕も粟国滞在中は合計6本、すべて筆ん崎でした!

そのくらいビックポイントで、何が起こるかわからないポイントです!
去年はジンベエやタイガーシャークが出たそうです。

粟国島のダイビング風景

粟国島でダイビングをして1番感動したのが魚群とダイバーの近さ!!

この写真はギンガメの群れを他チームのダイバーが入ってきた瞬間を撮りました。
ダイバーとギンガメの距離がとにかく近い。

もちろん無理やり群れに突っ込むなんてのはナンセンスですが、呼吸を整えゆっくり丁寧にアプローチをしてあげると、手を伸ばせば触れるほどの距離まで近寄ることができます。

ロウニンアジとギンガメアジ

優しくアプローチしてあげると目の前をロウニンアジが通り過ぎていくことも。
ロウニンアジが入るとギンガメアジは逃げようと更にギュッと密集し、写真に迫力が出ます!

ギンガメに寄るコツ
呼吸を整え泡の吐く量を減らし、群れに対して自分の体を横向きに。
並走するイメージで近寄ると良いです!

フィンキックもバタ足をするよりかは、あおり足でゆるーくキックします。
フィンキックで近づくというよりは流れに乗ってアプローチしていきます。

ロウニンアジやギンガメアジは動きに規則性があります。
じっくり観察してあげると前に回り込んであげたり、同じポジションに戻ってくるまで待ってあげるとすごく良い写真が撮れますし、長く群れに接することができます。

上手にアプローチすると1ダイブ丸々ギンガメの周りを一緒に泳ぐことができます。

粟国島のギンガメアジ

じっくり待っているとこんな感じにギンガメアジが竜巻のように渦を巻くことがあります!ダイバーにはギンガメトルネードと呼ばれています。
今回はキレイなトルネードとまではいきませんでしたが、粟国島でダイビングするなら、ぜひ見ておきたい光景です。

豆知識
ギンガメアジが渦を巻くのはグルグル回ることによって良いペアを探している。つまりお見合いをしているのではないかと言われています。

ギンガメアジの群れと言っても玉になったり、トルネードしたり、壁のようになったり様々な表情を魅せます。
さらにはロウニンアジに追われたり、人間と一緒に写真を撮ったり、とにかくいろんな楽しみ方や写真の撮り方がありますね。  粟国島のソフトコーラル

こんな感じでイソバナやキンギョハナダイを一緒に入れてあげても、他とは違った雰囲気になって良いですね!
筆ん崎は最大でも20m、平均は15m前後の深さなので下に生えているソフトコーラルやサンゴなどと一緒に群れが撮れるのも最高ですね。

もちろんギンガメだけじゃない粟国島のダイビングの魅力

ギンガメの群れが良い感じで夢中になっていると……

イソマグロ

頭上を何やら大きな黒い影を通ります。

このシルエットに大きさ…… もしかしてイソマグロ!?

なんて思って振り返ると、

粟国島のイソマグロの群れ

イソマグロの大編隊がいましたっ!
優に200匹は越えていて、威圧感がすごい!!

このマグロの量は小笠原を越えたかもしれない。凄すぎる!!!

一瞬冷静になってマグロやギンガメの群れと距離をあけると、粟国の凄さを物語る1枚が!

イソマグロとギンガメアジ

左の根の上の方にはイソマグロが群れ、奥にはギンガメが壁のように群れています!
こんな光景、普通見られない。

この魚影の濃さ密集度に度肝を抜かれる思いでした。
恐ろしいほどのポテンシャル!

「粟国の海は前だけ見てちゃいけない。」
ということを、たった1本で思い知らされました!

人懐っこいナポレオン

他にも比較的人懐っこいナポレオンがいました!
慶良間などでは見つけるとすぐに逃げてしまうナポレオンが粟国の海だとだいぶ近くまで寄ることが出来ます。

他にも写真はないですが、大物だとブラックフィンバラクーダや1m超えのカスリハタもいました!

ツマリテングハギの群れ

ツマリテングハギやグルクンなども各所で群れていて、ギンガメやマグロ以外にも群れは楽しめます!
初夏は産卵のシーズンのため真っ黒のテングハギがいたり、動きもあり面白いです。

粟国島のキンギョハナダイ  

根回りには写真のように、ぐっちゃりキンギョハナダイやアカネハナゴイが群れています。
十分、このキンギョハナダイだけでも1ダイブして面白いと思います。

一体なんて贅沢な海なんだろう。

粟国島はとにかく魚のとの距離が近いし、外洋性のため海もめちゃくちゃ青い!!
こんなに群れの写真が撮りやすいポイントは他にないでしょう。

晴れていれば自然光も入るので、ストロボを持ってない方でも十分楽しめるかなと思います!

粟国島のダイビングスタイル

粟国島のダイビングスタイル

粟国島では①沖縄本島からの遠征ダイビングと②島に滞在してダイビングをする2つのスタイルがあります。

本島からの遠征は時間のない方には良いです!早朝に出て日帰りで粟国島でダイビングすることが出来ます。
ただし朝5時台にホテルでピックされ、ダイビング船に2時間揺られて粟国島まで来ます。結構ハードですし途中で海況が変わる可能性があることなどを考えると、僕はのんびり滞在できる島ステイがおすすめです。

週末の粟国島は100人以上がダイビングするため水中は人だらけなんてことも。
島ステイなら遠征組が帰った後にのんびり潜ることもできるので良いです!

あとは、どうせ潜るなら島の雰囲気も味わいたいですしね!

粟国島のダイビングは漁船で潜る

粟国島に滞在してダイビングをする場合は漁船で潜っていきます!
僕はSEA BASEさんでダイビングをしましたが粟国島では1番大きい船を使っているため揺れも少ないですし、セッティングなどのスペースが広く快適でした。

港から筆ん崎まではボートで約10分です。
毎回ダイビングごとに港に戻ってきます。
お昼時や次のダイビングまで時間があるときはホテルにまで戻ることも可能です。

ブイを取ってダイビング

ブイ周りに群れるイソマグロ

筆ん崎では地元のショップは基本的にはブイを取ってダイビングをします!
船には船長さんが残っているので時にはドリフトすることもあるそうですが、基本はブイを取ります。

このブイを設置している位置がすごくて、ブイを降りたら、そこはもうギンガメやマグロが飛び交うベストポイントなんです!
写真もブイの真横をイソマグロが通り過ぎています。

粟国島は時に激流になるため遊泳力や体力、中性浮力に自身のある中級ダイバー以上にオススメされるポイントですが、ブイを使ってダイビングをすれば初・中級者くらいのアドバンスダイバーでも楽しむことが出来ます!

SEA BASEさんは流れに逆らって泳ぎまくるダイビングよりもブイを使って魚を待つダイビングスタイルを推奨しており、ブイの位置にもこだわっています。そのため初・中級者の方でも粟国の海を楽しめるように工夫されています。

もちろん安全停止もブイを掴んで行いますよ!

粟国島のシーズナリティ

粟国島は4月の後半から7月までがギンガメのベストシーズンです!

4月後半から群れがで始め、5月には安定してギンガメの大群が見れます。
6月〜7月にかけてはギンガメだけでなくイソマグロも産卵のためにダイビングで見られるよう。
7月中旬水温が27度を超え始めるとイソマグロやギンガメアジはいなくなってしまう。

夏場はロウニンアジやテングハギの群れはよく見れますが、ギンガメはいないそうです。

期間は短いですが、4月後半〜7月の週末は多くダイバーが訪れるため、特に週末は早めに予約を取ると良いでしょう。

粟国島への行き方とスケジュール

フェリー粟国

粟国島へは那覇市の泊港からフェリー粟国に乗って向かいます。
一般の人はこの方法しか粟国島への行き方はありません。

フェリー粟国は大人片道3410円、往復で6480円です。

泊港を9時55分に出港し、12時ごろに粟国島に到着します。
基本的に海況が問題なければフェリーで到着後、午後から2ダイブすることが可能です。

1度ショップの人に宿泊施設に送ってもらい着替え準備して13時過ぎからダイビングスタートです!
カメラのセッティングなどする時間は十分ありましたが、粟国島は食事処が少ないためお昼ご飯はフェリーで食べてくるか泊港でお弁当を買っておくと良いでしょう。

帰りは14時10分粟国島出発、泊港には4時20分ころ着きます。
飛行機に乗らない方は、ショップの方と相談する必要はありますが午前1ダイブもしくは2ダイブは問題なく出来るでしょう。

そのまま飛行に乗る方は18時以降の出発の飛行機を取っておくと泊港から移動も焦らずに出来ます。

粟国島のダイビングの注意点と便利アイテム

ロウニンアジに追われるギンガメアジ

粟国島のダイビングはブイがあるとは言え、時に激流になることがあるポイントです。
現地ショップであれば流れの強い時間帯を避けることは出来ますが、海況はいつ変わるかわかりません。

いくらブイがあるとは言え、1人でフリー潜行や浮上ができるスキルと中性浮力は必要になります。

回遊魚がブイ下にいない場合はもちろん泳ぎます。
流れに対してアゲインストの中を進むことになるのでフルフットのフィンなど遊泳力のあるフィンを選ぶと良いでしょう。

他にも底を這って進む場合は岩場を掴めるようにグローブもしておくと良いかもしれません。
流されてしまった際に拾ってもらうために各人がフロートを持っておくのも良いでしょう。

また大きなカメラを使う人は、カレントフックを使うのもオススメです!
ホントに流れる際は魚は塊になり被写体は最高なんですが顔を上げて写真を撮れないくらいの流れになることも。

そんな時にカレントフックを引っ掛けておけば楽に写真を撮ることが出来ます。

他にも流れに逆らって進む際に岩場を両手で掴めるようにカメラをBCに固定できるストラップなどがあると良いです!

【おまけ】粟国島の観光

粟国島の観光風景

せっかく粟国島に滞在するならダイビング後にのんびり島観光をオススメします!

ちょっと街から外れたエリアに自転車やレンタバイクで行くとこんな牛やヤギがいる沖縄の離島らしい景色にも出会えます。

ホントにのんびりした離島ならではの雰囲気はすごく素敵。

粟国島の塩作り

粟国島は塩もめちゃくちゃ有名ですね!
「粟国の塩」って聞いたことありませんか?

沖縄海塩研究所では粟国の塩作りの様子を見学することが出来ます。
無料で施設を案内してもらうこともでき、粟国の塩ができるまでの工程を見学できます。

伝統的な塩作りの方法にはこだわりがあり、お土産に買って帰りたくなること間違いないし。

寺洞

洞寺鍾乳洞という鍾乳洞もオススメです!
ここは粟国島の聖地とだけあって、いまだに拝みに来る方もいるそうで、荘厳な雰囲気が漂っています。

そんなに大きな鍾乳洞ではありませんが、ヒンヤリした空気や気軽に行くには最適なスポットです!

まとめ

粟国島でダイビングをして、日本の海の豊かさや多様性を再認識させられました。
そして何が出るかわからなドキドキ感、刻一刻と表情を変えるギンガメアジの群れ、いきなり頭上に現れたイソマグロ、どれをとっても今まで経験したことのないダイビングでした。

しかもギンガメや回遊魚に近寄る事ができ、透明度も良く、深度も浅く自然光の入りやすい粟国島の海は写真をとるには最高の環境です。

声を大にして言いたい。

「日本にこんな海があったんだ。」

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