トランバンでダイビング!青い海じゃなかったけど最高に楽しかった話

トランバンのダイビング

海外のダイビングといえば!
青い空に真っ白なビーチ、そして何より青く澄んだ海を想像しますよね。

特にトランバンのあるバリ島なんて、そりゃ天国みたいにキレイな海を想像しますよね!

全部勘違いでした!

今回訪れたトランバンのダイビングは水がめちゃくちゃ悪かった。。。

透明度は良くても10m前後……
大雨が降ったタイミングは透明度3m以下のこともありました。

しかし、バリ島トランバンのダイビングは透明度に関係なくビックリするほど楽しかった!
火山灰で作られた真っ黒な泥池に潜む数々のレア生物やカラフルな景色、他にはない奇妙で美しい景色がたくさんありました。

今回は透明度なんて関係ない。
マクロダイビング好きの方、マニアックな生き物を見たい方、ウミウシ好きの方に向けて書いています。

もちろんカンムリブダイの群れがいたりワイドも面白いのですが、やっぱりトランバンでダイビングするならマクロでしょう!

※雨季のタイミングで行った僕が悪く、乾季は透明度20m前後は普通にあるそうです。

トランバンでダイビングするなら押さえておこう!

ホホベニモウミウシ

やっぱりトランバンでダイビングして絶対見ておきたいのは、このホホベニモウミウシでしょう。

めちゃくちゃカワイくないですか??
久しぶりに水中で「カワイイーーー!!」って叫んじゃいましたよ(笑)

トランバンでは非常に有名なウミウシで、多くのダイバーがこの子を求めてトランバンに訪れます!

ちなみに緑色をしているのは体に葉緑体を持っているからで、「光合成をするウミウシ」としても非常に有名なんです!めちゃくちゃ面白い生態してますね!

アカフチリュウグウウミウシ

次は生物というよりかはシチュエーションです!
めちゃくちゃカラフルじゃないですか??

カラフルなホヤを食べるアカフチリュウグウウミウシです。

トランバンは泥池のダイビングというイメージが強いかもしれませんが、こんなに綺麗なホヤが密集しているエリアがあるんです!これはトランバンに来たら絶対写真を撮りたいスポットです。

どんな撮り方をしても写真がカラフルに撮れるので、すごく上手になった気分になれますよ!

トゲツノメエビ

タイガーシュリンプことトゲツノメエビもザクザクいます!

まるで普通種のようにガイドが紹介してくるのが本当に驚きです。
3日間で合計10個体以上は見ています。

個人的にはアンボンやレンべで外してしまったので、めっちゃ嬉しい。
エビカニ好きの1番見たい憧れのエビです。

フィコカリスシムランス

ついでにこんなエビも!
これゴミじゃないんですよ!

いや、確かにゴミに見えますがフィコカリスシムランスという立派なエビです。

シムランスは日本でも良く見られるのですが、こんなに鮮やかな緑色をした個体はトランバン以外であまり聞いたことがありません。

マニアックですが、トランバンに来たらぜひ抑えてください!

クマドリカエルアンコウ

カエルアンコウもめちゃくちゃいます!
写真はノーマルのクマドリカエルアンコウですが、他にもイロ・オオモンは普通にいます。

珍しいところだとヒメヒラタカエルアンコウやカエルアンコウモドキなど日本では珍しいタイプのカエルアンコウも見られます!

他にも、淡水域から汽水域に生息するブラッキッシュウォーターフロッグフィッシュという激レアなカエルアンコウもいるらしいです。
今回は残念ながら見れませんでしたが、めちゃくちゃ見たい!

面白い背景がたくさん!

クロスジリュウグウウミウシ

トランバンは本当に背景が面白いんですよ!
上でも紹介しましたが、こんなホヤだらけの背景なかなかないですよ。

僕が知ってるのはコモドくらい。
ずっとここで写真撮っていられます。

ガイコツパンダホヤ

ガイコツパンダホヤはホヤ自体が主役になれるほど美しい。

ホヤに乗っているのはウミウシだけではありません。ウミタケハゼの仲間もホヤの上に乗っています。

トランバンではホヤハゼといって定番の被写体です。

ホヤの上に卵を産み付けたりするので、逃げてもまたホヤの上に戻ってきます。
写真を撮るチャンスは何度もあるのも良いです!

ウミタケハゼの仲間は様々なシチュエーションにいるので、いろんな写真が撮れます。
この真っ白い生え物は日本には少なく、いつもと違った不思議な写真になりました。  

マルガザミ

個人的に驚いたのがこのシチュエーション。
恐らく普通のマルガザミだと思いますが、なぜそんなところにハマったのか?

身動き取れてないし、愛くるしさに笑ってしまいました。

何種類見れるか!?ウミウシの宝庫!

ウミウシの写真

とにかくトランバンにはウミウシが多い!
海外からも写真家や研究者の方々が集まったり、多くのウミウシ好きダイバーが訪れたりしています。

僕はあまりウミウシの写真は撮らないのですが、ついついこんなにカラフルだとカメラを構えちゃいますね!

ウミウシの写真

他にもミノウミウシも大きい個体から小さい個体までたくさんいます。
日本では見たことないような不思議な形のウミウシも。

特に左上のマトミノウミウシは透き通った透明色をしていてホントにキレイでした!

ウミウシの写真

まだまだ、たくさん!
トランバンのウミウシはこんなもんじゃないです。
カメラを確認したら30種以上のウミウシの写真が残っていました。

ウミウシをリクエストしないで、こんなに見れちゃうんだから、一体ウミウシオンリーで潜ったらどれだけ見れるのだろうか?

ウミウシカクレエビ

マダライロウミウシに乗るウミウシカクレエビ!

伊豆や日本とは違うシチュエーションでじっくり撮りたい。
ウミウシカクレエビも場所によっていろんなウミウシに付くんですね。

定番のレア生物たちも!

ピグミーシーホース

もちろんマニアックな生物だけじゃなくて人気生物もたくさんいますよ!

ピグミーシーホースは28mとちょっと深かったですが、1本目に潜って見ることができました。

ハナヒゲウツボ

ハナヒゲウツボもいつもならスルーするのですが黒砂の上にいると、青と黄色が目立ってキレイ!この泥地の感じがトランバンでダイビングしているって雰囲気で良いかもしれません。

ニチリンダテハゼ

天皇陛下が名前をつけたニチリンダテハゼもいます。
ニチリンダテハゼは普通はサンゴ域の砂地にいるので白い砂の上にいることが多いです。

黒砂の泥池にいるのは珍しい。ちょっと色がくすんでいますね。

他にもキンチャクガニやクダゴンベ、とにかく珍しい生き物はたくさんいます。
単純に珍しい生き物だけを探しにトランバンにダイビングに来ても面白いですね!

早朝だけ見れる超特大カンムリブダイ!

特大サイズのカンムリブダイ

トランバンでは早朝ダイビングだけ特大サイズのカンムリブダイの群れと会うことができるんです。

トランバンのカンムリブダイはとにかくでかい!
大きい個体だと約2mほどあります。

そして威風堂々しているんです!

トランバンのカンムリブダイは人懐っこい

ほら!
人がこんなに近づいても逃げないんです。
ってか後ろの人がめちゃくちゃ小さく見える!

カンムリブダイの迫力は大きさだけじゃなくてサンゴや岩をも砕く強靭な歯です。
カンムリブダイが近くにいると水中でもガリガリと音が聞こえます。

ソフトコーラル

ちなみにカンムリブダイが見れるのはトランバンメインのダイビングポイント「沈船リバティ号」です。

リバティ号はカンムリブダイ以外にもソフトコーラルが密集していたり迫力あるポイントです。

ここのポイントの魅力に関してはオーシャナさんでガッツリ書いたのでぜひ合わせて読んでみて下さい。

バリ島トランバンでダイビング!早朝ワイド、日中マクロと”真逆の顔”を見せる「沈船リバティ号」の魅力

朝焼けの写真

早朝ダイビングの風景はこんな感じで、まだ真っ暗な中ダイビングを始めます。

朝5時過ぎ。。。

眠い目をこすってでも、トランバンでしか見れない景色は見ておきたい。

もちろん乾期の透明度が良い時の方がワイドの写真を撮るのは良いですが、雨季のグリーンがかった暗い海も迫力あって意外と良かったです!

トランバンのダイビングってどんな感じ!?

トランバンのダイビングはビーチから気軽に沈船ポイントに行けたり、そこに群れる魚や豊富なマクロ生物から世界中のダイバーから大人気。

インドネシアのダイビングの面白さを世界に広めたパイオニア的存在だそうです!

トランバンってどこにあるの!?

トランバンはバリ島の北東部にある小さな漁村です。

ちなみにマンボウで有名なヌサペニダは右下に見えてるレンボンガン島の周辺です。

トランバンへの道のりは車で2時間弱と出ていますが、実際には渋滞や道が悪かったりで3時間前後かかります。
旅行会社に申し込めば、空港にタクシーもしくは現地のショップの送迎車が待っているので安心です。

今回はユーツアーさんに手配してもらい、ノーブルバリトランバンでダイビングをしました。空港までメインガイドのマデさんが迎えに来てくれていて、行きの車から楽しく過ごすことができました!

しげ
車の中は広くて、ほぼ爆睡してたのは内緒。。。
バリの棚田の風景

ふと目が覚めると、ものすごく美しい光景が!
バリは神々が住む島とも言われ、森や水が本当に美しいんです。

バリの棚田といえばウブドが有名ですがトランバンに向かう道すがらでも、こんな素晴らしい景色が見れちゃうんですね。

今回お世話になったノーブルバリ ダイビングリゾートさん

ノーブルバリ

景色に見とれていると、トランバンに到着です。
大きな町というよりかは小さな漁村で、町歩きして食べ歩くというよりかはリゾート内で過ごすことが多いですね!

今回は快適なリゾートとフォト派ダイバー人気のノーブルバリさんを選びました。
他にも旅行会社さんによって手配してくれるショップが違うみたいです。

トランバンはビーチダイビング!

ビーチダイビングの風景

トランバンのダイビングは基本はビーチエントリーです。
広大な海岸線に無数のダイビングポイントがあります。それぞれのポイントまでは車で移動していきます。

器材を背負うのはスタッフが手伝ってくれ水面近くで背負えるので、ビーチエントリーなのに快適、楽チンな殿様ダイビングです。

注意
ただし足場は良くないのでフルフットフィンよりかはブーツを用意した方が安全で良いでしょう!

それでは、ここからはトランバンのダイビングの魅力をとくとご覧あれ!

トランバンは快適!?

トランバン集合写真
ノーブルバリのスタッフの方々と今回ツアーで行ったメンバー

結論から言うと、ノーブルバリは本当に快適なリゾートでした。
リゾートの中心にはプールもありますし、なにより常にスタッフの方が笑わせてくれる。

しかも、安全にのんびりと水中写真を楽しんで欲しいという理由からノーブルバリではナイトロックスタンクが無料で使えます。

1日3〜4ダイブできることを考えると、非常にありがたいサービスです。

ノーブルバリの部屋の写真

部屋の中もめちゃ快適。
手入れが行き届いていて非常にキレイ!!

電源タップも日本のタイプが使えるように用意してくれています。
荷物の多いカメラ派ダイバーには些細ですがありがたいですね。

夕食の豚の丸焼き

人数も多いツアーだったため、夕食には特別に豚の丸焼きを出してもらいました!!

めちゃくちゃすごいっ!笑

こんなん食べきれないですし、初めての経験でした。
アグン山を見ながら食べる食事は本当に最高!

まとめ

バブルコーラルシュリンプ

今回訪れたのはバリ島が雨季のシーズン真っ盛りの2月中旬。
正直透明度はあまりよくありませんでしたが、それでもマクロに振り切ってしまえば、めちゃくちゃ面白かった。

とくに名前のわからない「なんじゃこりゃ」といったエビやウミウシがたくさん出てくる。

マクロ好きのダイバーやフォト派ダイバー、ウミウシ好きのダイバーは訪れて絶対後悔しないと思います。

ぜひ興味ある人は行ってみて下さい!

ボロカサゴ

トランバンの記事が面白いと思ってくれた方は、同じインドネシアのアンボンという場所も超オススメ!ぜひ合わせて読んでみて下さい!

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海のリズム感やワクワク感を伝えるためにダイビングの様子をVlogでも紹介してます!

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