大石林山。沖縄最北のやんばるの大自然を気軽なトレッキングで楽しむ【装備なし】

更新日2018年12月26日
観光所要時間:1~3時間(コースによって変わる) 

大石林山は沖縄北部の「やんばる」と呼ばれる大自然の中を気軽にトレッキングできるスポットです。古くから聖なる地として知られ、神話や伝説、不思議な自然美から沖縄屈指のパワースポットです。

こんにちは。
旅人ダイバー・しげです!

みなさん、ヤンバルクイナって学校の教科書で習ったの覚えてますか?
国の天然記念物に指定され、絶滅危惧種にもなっている沖縄北部に生息する貴重な鳥です。

ヤンバルクイナという名前の由来は、沖縄北部の大自然の残るエリアを「やんばる」と呼び、その大自然の中で生息することから来ています。
今回は、そんな国の天然記念物・ヤンバルクイナが生息するやんばるの大自然を特別な装備なしで、気軽に散策できる大石林山をご紹介します!

沖縄屈指のパワースポットで数々の奇妙な自然景観が広がり、沖縄最北端辺戸岬や東シナ海を一望できる絶景は訪れて後悔することは絶対ありません。

大石林山ってどんなところ!?

大石林山は、大自然が色濃く残る亜熱帯の森が広がる沖縄北部のやんばるエリアの最北部、国頭郡にあります。
沖縄最北の岬として有名な辺戸岬から車で5分の場所にある国立公園です。

この公園内には整備された遊歩道があり、最短30分のトレッキング、長くても3時間で全コースを回るトレッキングを楽しめるようになっています。
コースには2億5千年の時をかけて浸食された奇妙な形の山や岩があったり、沖縄最大級のガジュマルがそびえ立っていたり、東シナ海を一望できたり、驚きの光景が続いています。

その奇妙な自然美や壮大さから琉球信仰とも深く結びつき、園内には約40か所のウガンジュ(拝所)があります。
沖縄でも有数のパワースポット、スピリチュアルな場所として非常に有名で歌手のユーミンも祈りに来たことがあるんだとか!

3つのコースから選べる!

引用:大石林山公式HP

園内にある3つのハイキングコースをご紹介します。

まずは駐車場からバスに乗って、トレッキングの拠点になる精気小屋に移動します。ここからコースを選んでいきます。

1番長いコースは美ら海パノラマコースです。
図では黄色の道の部分です。このコースは、大石林山の見どころをすべて回るコースで、1週1200m約60分かかります。

美ら海パノラマコースは名前の通り、辺戸岬やその先に広がる果てしない東シナ海を望むことが出来ます。天気が良く晴れた日には与論島や沖永良部島まで見ることが出来ますよ!

ちょっと1時間歩くのは大変だなという方には、バリアフリーコースもおすすめです。図では青い道の部分です。
バリアフリーコースは悟空岩や烏帽子岩といったメインの見どころを最短で回れるコースで、1週600m20分くらいで回れます。
木道になっていて、非常に歩きやすく若い人だけでなくお年寄りまで楽しめます。

悟空岩のところからバリアフリーコースからも美ら海パノラマコースに入ることもでき、良いとこ取りをすることも出来ます。

他にも、やんばる森林コースという駐車場のあるエリアとハイキングの拠点となる精気小屋とを結ぶコースもあります。片道1000mで約30分で回れます。このコースは6万本生えるソテツや巨大なガジュマルを、いくつも見ることが出来ます。
バスでガジュマルのポイントまで行く事も出来るので体力に余裕のある人におすすめのコースです。

実際に行ってみよう!  

もちろん、僕は全コース回てってきました!
途中ショートカットできるコースも紹介するので参考にして頂ければと思います。

訪れた時期は11月で最高気温は24度とトレッキングするには最高の日です。

駐車場

まずは駐車場に車を停めます。
ここでチケットを購入し、バスに乗り込みハイキングの拠点になる精気小屋に向かいます。

料金

大人(15歳以上):1500円
小人(4~14歳):550円
シニア(65歳以上):900円

バスで精気小屋に到着したら、早速コースに入って行きます!
小屋の中の様子は最後に紹介しますね。

森林の森

コースに入ると早速、緑生い茂り岩のゴロゴロした道が続いています。
がらっと雰囲気が変わります。道はキレイに舗装されていますが、割とガチな登山が始まりそうな予感がします……
ちょっとだけ不安になってくる。

壁の写真

あれ?もう行き止まり?
これだから、手軽にトレッキングといわれても、侮れないんですよ。
道間違えたかな……

あ、すいません。

大きな岩

近付いて見ると、普通に道ありました。
こんな岩場を切り開いたような道を最初から通るとは思いませんよ~

こんな感じで順路は常に看板で示されています。間違えそうなところも、すべてロープでいけないようになっているので道に迷う心配はありません。僕の勘違いでした。

この冒険感にワクワクしながら歩いていると…..
出ました!第1のスポット「巨人のこしかけ岩
ちょっとわかりづらいですが、まるで巨大な椅子のような形をしていて、この名前がついたようです。

確かに椅子の形をしていて中が空洞な面白い形をしています。なにより、でかい!

続いては「縁結びの岩」です。
大石林山公式パンフレットには、こう書いてあります。

2つの岩が寄り添う。幸せを願う恋人たちにおすすめ。

やかましいわ!
こっちは1人旅だい。

今度は、すごいの出てきましたよ!
天に向かいそそり立つ大岩が続く「立神の大岩」エリアです。

なんで、こんな立てに岩が伸びているんだろう。まるで大岩が天に向かって生えているようです。

突っ込んだり、感動したりしながら進んでいくと…..

ついにメインの「悟空岩」に到着です。
大石林山といったら、この悟空岩といわれるほど有名なスポット!
この荒々しい岩山に生えるソテツたちが、また良い雰囲気を出していますね。

ここでバリアフリーコースから来た人と合流します。「巨人のこしかけ」とかは正直いいやって人は、ここまではバリアフリーコースで来ることをオススメします。

ここから先はどんどん進んでいきます。
悟空岩の横を登り、また森の中を進んでいくと「壁岩」や「守り猫」、「骨盤岩」通り過ぎます。

ここで現れたのが「生まれ変わりの石」です。

言い伝え

生まれ変わり石は1回くぐると、失恋や失敗、病気といった悪い過去を捨てることができる。2回くぐるとリセットできる。3回くぐると新しく生まれ変わることができる。

いやあ、病気や失敗といった悪い過去も捨てたくないし、それを糧に成長したし、これからもそうやって生きていきたいし……

とか言いながら、ちゃんと3回くぐってきました。

おっ!だんだんと開けてきましたよ!
岩のスキマに見えるのは沖縄最北端の辺戸岬ですね。

おお広い!
ここまで来ると、結構高いところまで来たのがわかりますね。
天気が良ければ東シナ海の沖に与論島や沖永良部島が見れるそうです。

やんばるの山は外から見ても、すごい立派ですね!
本当に緑が深い。亜熱帯の森林ですね。森というよりかジャングルに近い印象です。

なんだか昔、リンチェ島というところでコモドドラゴンのレンジャーをした時に見た風景に似ている気がして、少し懐かしく胸が熱くなりました。

思い出を振り返りながら、また歩いていくと「鍋池」という池があり……

その先にあるのが「烏帽子岩」です。
ここも良くパンフレットに載る有名ポイントです。

天に向かって鋭く尖った岩が連なっている様子は、まるで針地獄を想像させるような景色です。
この独特の地形はピナクルと呼ばれ、古生代の石灰岩が雨水の浸食によって尖ることで作られます。
大石林山は2億5千万年の時をかけて、今の形に浸食されたと言われています。

ところで、この烏帽子岩、なぜ烏帽子という名前が付いているかというと、横から見るとわかります。

    

ほら。横から見ると、確かに烏帽子みたい。
平安時代の貴族が頭に載せてそうでしょ! 

ここまで一通り見ると長かった美ら海パノラマコースが終わり、精気小屋に戻ります。
僕が撮影しながら、のんびり歩いて約1時間のコースでした!

拠点となる精気小屋の中は、こざっぱりした感じ。
休憩スペースや整備されたトイレ、自販機などがあり、トレッキングの疲れを癒すには程よいですね。

観光雑誌や地元の小学生が作った新聞などが置いてあります。

ん?なにかおかしい。
北国小学校?

一瞬、北海道に来ていたんだっけと疑いたくなる。
確かに、沖縄では最北だけど北国ではない気が。

そして、その下の「山村留学募集中!!」ってなに?

ってことで調べてみました!

山村留学は、
「自然豊かな農山漁村に、小中学生が一年間単位で移り住み、地元小中学校に通いながら、様々な体験を積む」活動です。

ちょっと小学生じゃないけど、興味ある。
こんな体験出来たら良いですね~。もし子供が出来たら通わせたいと思います。

※北国小学校は国頭群の北にあるから北国小学校というらしいです。

沖縄最大級のガジュマルへ

さて、ここからは精気小屋と駐車場を結ぶ「やんばる森林コース」を進んでいきます。
距離は約1000mありますが、下り坂のコースなので30分もあれば回れます。

ちなみに、もう疲れたよ。って方は精気小屋から駐車場にバスで帰るついでに途中で降ろしてもらうことも出来ます
このコースにある日本最大級の御願(うがん)ガジュマルは悟空岩と烏帽子岩と合わせて必ず見ておきたいスポットになります。

約15分ほど森を下って行くと大きなガジュマルがあらわれます。
初めて見る人はこれが日本最大級のガジュマルかと感動してしまうほどの大きさ!

このサイズのガジュマルは、大石林山内にはたくさんあります。何度も勘違いして、ここが御願・ガジュマルかあ~なんて思ったものです。

本物の大きなガジュマルを見に行きましょう!

どどーーん!
すごくないですか?このサイズ!空を覆いつくすほど枝が横に伸びています。

ここは沖縄の精霊キジムナーの目撃情報も多く拝所としても有名で非常にスピリチュアルな力のある場所だそうです。
僕には一切そういう力を感じる能力はないのですが、静かで厳かな雰囲気は神社とかで感じる雰囲気に近い気がしました。どこか静かなような。心が静まるような。

大石林山に来たなら、めんどくさがらずに、このガジュマルは絶対に見て欲しいです!

大石林山へのアクセス

地図を見てビックリしたのではないでしょうか?
那覇空港からはレンタカーで片道約2時間半、ほぼ沖縄本島を横断して辿り着くのが「やんばる国立公園 大石林山」です。

ちょっと那覇からは、行くの面倒ですよね…..

しかし!!
沖縄本島に旅行に行くなら、北部にも行かないと絶対損です。
というか、大石林山に行くまでに沖縄の楽しいスポット全部通ります!

恩納村、瀬底島、パイナップルパーク、美ら海水族館、古宇利島…..etc

どうせ沖縄まで旅行に行くなら出来るだけ楽しみたいものです。
ぜひ、那覇から徐々に北上していく旅がおすすめですよ!

まとめ

気軽に沖縄北部のやんばるの大自然の中をハイキングでき、数々の奇岩や東シナ海を一望できる景色、日本最大級のガジュマルを見ることが出来ます。

ぜひ、沖縄本来の大自然を見に来てください。そしてスピリチュアルな空間に癒されに来てください。

大石林山の詳細

住所:沖縄県国頭村宜名真1241
電話番号:0980-41-8117
営業時間:9:30〜16:30(17:30閉園)
定休日:年中無休
料金:大人1200円、こども550円、シニア900円
   (別途料金でガイドツアーあり)
公式HP:https://www.sekirinzan.com/

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