土砂の流れ込んだ大瀬崎の海で見つけた小さな喜び

コケギンポ

2020年3月を最後に更新を止めていたブログを再開することにしました。

しげのゆうたの旅ぶろぐは、もともと新しい旅やダイビングポイントを紹介することに重きを置いてきました。

しかしコロナ禍の中でなかなか新しい海にも行けず、外に出ることもはばかられる状況で更新が出来ませんでした。

それでも多くの方から「参考にしました!」とか「ブログ更新待ってます」という暖かい声を頂き本当に感謝の思いしかありません。

これからはダイビングポイントの紹介以外にも、最近潜っている海やハマっている撮影スタイルを”ゆるっと紹介”していこうと思います!!

大雨の襲った大瀬崎には大量の土砂が

トラギス

7月6日午前5時、1時間に45mmの記録的な大雨が大瀬崎の海を襲った。

この日僕は、大瀬崎を離れ本栖湖に潜っていたため復旧作業の力にはなれなかったが、大瀬崎の入り口には倒木や崩れた斜面から大量の岩が流され転がっていた。
もちろん海にも大量の土砂が流れ込んでいた。

そんな大瀬崎の海から今日はお届けします。

泥の写真

早速エントリーすると、ゴロタ上には大量の泥が被っていて、それが波により舞い透明度は30センチないほど。
自分のフィンが見えず、ここで物を落としたら終わりだと思いました。

水面移動でこの見えないエリアを越え、ゴロタに行くとゴロタの上にも泥が堆積しています。
フィンキックひと蹴りで、あっという間にモクモクと泥が舞い上がり視界はゼロに。

ただ潮は悪くないのか泥が舞っていないところは比較的透明度が良く5m前後見えていました。

※ただし泥が舞うと一瞬で視界はなくなるので要注意。

泥が積もる様子

湾内砂地には約3センチくらい泥が積もっているような感じです。

定期的に土砂の流入はありますが、何回経験しても海が変わってしまったと錯覚するほど。

海藻などにも泥が降り積もってしまいかなり弱ってしまっていました。

言い方は悪いですが”海が死んでしまったような感じ”です。

死んでしまったガンガゼ

呼吸が出来ず死んでしまったガンガゼ

昼間だというのに砂地にはガンガゼがぞろぞろと出歩いていました。

これはきっと海が暗いから夜と勘違いして出てきたというよりかは、呼吸が出来ず苦しんでさまよっているという感じでした。

少し胸が痛くも写真を撮っておきました。

よく見ると死んだガンガゼが周りにはたくさん。

湾内右側の水深20m前後には本当に多くのガンガゼがいました。

サラサエビ

よく見ると死んだガンガゼにサラサエビが隠れていました。

ここにいてはダメなんだろうけど教えることもできないし、これだけ周りが泥だと他に隠れるところもないのかもしれないですね。

コシオリエビ

コシオリエビが両手をあげている様子はどこか助けを求めているようで、少し虚しい気持ちになりました。

海に土砂が流れ込むって、こういうことかと改めて考える機会に。

そういえば東伊豆の方で太陽光発電の施設で土砂が流入するかもという話がありましたが、どうなったのでしょうか…?

都会に住んでいると自然の中に生きているという感覚は持ちづらいかもしれない。
世界は大きな自然の中にあって自然には計画性や確実性なんて通用しない。

僕らは自然の変化に合わせて調和していくしかないのでしょう。

つい都会にいると大雨で電車が遅れたりして予定が狂うと「なんだよ」と思ったりどこか自然を超越した気分になるかもしれないですが、本来なら僕らが自然に合わせにいかなければいけない。

ダルマカレイ

普段は擬態上手のカレイの仲間も泥になかなか、馴染めないのか多く見つかりました。

ヤドカリ

泥に埋もれたヤドカリもいました。

タツノイトコ移動中

他にも行き場を失ったタツノイトコが右往左往していました。

この小さなゴミ山に着こうとしましたが、居心地が悪かったのが結局やめて次の宿る場所を探してまたふらふら……

タツノイトコ彷徨いちゅう

5分くらい追ってみましたが、なかなか良い場所が見つからず。

宿木を見つけたタツノイトコ

やっと見つけたところが枯れてしまった海藻の茎の部分。

きっとここも、すぐに流されてしまうんだろうと少し心が痛かったです。

ここでふと気になったのが湾内の左側にいる大瀬崎のアイドル・ミジンベニハゼ。

ミジンベニハゼ

相変わらずの可愛さで健在!

湾内左側には土砂の流入が少なく泥の堆積もなく透明度も比較的良好でした。

当分は左側に潜るのがメインになりそうな予感がします。

なんだか久しぶりにミジンベニハゼを見て僕も元気をもらったところで、よく目を凝らすと……

ヒレナガネジリンボウ

ヒレナガネジリンボウも泥に負けずに元気にホバリングしていました!

ちゃんと海は生きているじゃないですか!

ちょっと生物の力強さに感動していると、浅瀬ではどんどん復旧作業が進んでいました。

テッポウエビとダテハゼ

テッポウエビが総出でダテハゼの巣穴を修繕していました。

綺麗に巣の周りだけ泥がなくなっている。

こんなに元気にテッポウエビが外に出ている光景は滅多に見れないかもしれませんね。

テッポウエビ作業中

災害の後は土建屋さんはいつだって大忙し。

どんどん頑張って欲しい。

コトブキテッポウエビ

普段はあまり出てこない洒落物も今日はせっせと仕事していました。

ジョーフィッシュ

最後、安全停止の前にちょっと寄ってみると、ジョーフィッシュも元気に顔を出していました!

こんな小さな子も頑張っている。

なんかすごく元気になったし、勇気をもらった。

しかも発見時より、ちょっとづつ大きくなってきましたね。
これからも成長を見守りたい。

コケギンポ

最後安全停止中には新たにコケギンポも発見!

実は近くにペアの子もいて必死にアピールしてました。

やっぱり大瀬崎の海は力強いし面白い!
こんな泥にまみれたコケギンポなんて滅多に見れないし、きっとすぐに乗り越えてまた豊かな海になってくれるでしょう!

皆さんもぜひ大瀬崎の海に潜りに来てくださいね!

大瀬崎の写真

大瀬崎のダイビング!知らないと損をする本当の魅力【シーズンごとに徹底解剖】

2019年1月28日

大瀬崎の海ってどんな海か気になる方は合わせてこのブログをチェックしてみて下さい!


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2 件のコメント

  • 僕もたまたま本日大瀬崎に潜ってました。泥だらけの海には恐怖さえ感じますね。茂野さんほど生物は見つけられなかったけど、定番のビンミジンや、ネジリンボウなど見れるといつも以上に嬉しくなりますね。泥がなくなるにはずいぶんとかかるけと思うけど、これも自然と思い楽しみます。

    • そうだったんですね。視界が真っ暗になると確かに潜り慣れた海でもこわいですね。
      いい時もあれば悪い時もあるのが自然だと思います。あるがままの海に合わせて僕も楽しんでいこうと思います!
      次大瀬くるときは連絡ください!

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