こんにちは。
今日、2018年7月13日はクロホシイシモチの産卵行動が撮れたのでブログ更新したいと思います。
クロホシイシモチと言えばオスがタマゴを口の中で育てるという超面白い生態を持った魚です。地味ですが・・・(笑)
水温が上がり始める6月~7月になると大挙して浅場に訪れ産卵します。
ある意味、僕の中では夏の風物詩のひとつになっています。
そんな、クロホシイシモチの産卵行動や生態について詳しくは、こちらの「ダイバーズ学園」の記事にまとめてありますので良かったら見てみてください。
見れるわけないって思ってませんか?【クロホシイシモチの口内保育!】
![](https://shigenoyuta.com/wp-content/uploads/2018/04/15267613_1170384866370507_7288208862283116255_n.jpg)
今日のログ
日付:2018年7月13日 13:15前後
ポイント:大瀬崎 外海 門下
潮周り:大潮(満潮4:40 干潮11:29 満潮18:24)
天候:晴れ 最高気温32℃
水温:23.8℃
透明度:8~13m
クロホシイシモチって?
![](https://shigenoyuta.com/wp-content/uploads/2018/07/DSC_0146-1024x683.jpg)
クロホシイシモチは、「THEどこにでもいる魚」ですね。
WEB魚図鑑によると・・・
体色は赤みを帯びている。頭部に黒色細縦帯があるが、ネンブツダイにあるような体側上方の黒色細縦帯をもたず、黒色円斑がある。ネンブツダイと同じく、第1背鰭の先端が黒く、尾柄部に黒色斑がある。下顎は先端が黒くなる。稚魚は体側に黒色縦線があるが、成魚では短くて、鰓蓋後端より後方にはない。体長10cmほど。
ダイバーなら絶対見たことある魚ですね。
いたるところに群れていて、すごく地味。なかなか目にとめない魚です。
でも、そんな魚だからこそ面白い生態があるんですねっ!
次にイシモチの部分はと言うと、体内の浮袋の中にカルシウムの塊があり、食べるとジャリっとするのでイシモチと呼ばれています。だからクロホシイシモチってわけですね。
クロホシイシモチの産卵
それでは今回産卵まで記録をご紹介していきます。
何度も言いますが、詳しくはダイバーズ学園の記事を見てみてくださいね。
見れるわけないって思ってませんか?【クロホシイシモチの口内保育!】
まずは産卵しそうなペアを探します!
![](https://shigenoyuta.com/wp-content/uploads/2018/07/DSC_0153-1024x683.jpg)
ぶっちゃけ、どこを見ているかと言うと・・・
メスのお尻を見ます。こんな感じに産卵口が赤くぷくっとしている個体は産卵間近です。
たまーーにですが、卵がちょびっと飛び出ちゃってる子もいるので、その時は粘る価値ありですね。
いくらメスがオスを誘惑していても・・・
産卵口がふくらんでいなければ、産卵しない可能性が高いです。
しっかりメスのお尻を見ましょう(笑)
![](https://shigenoyuta.com/wp-content/uploads/2018/04/15267613_1170384866370507_7288208862283116255_n.jpg)
オスが口を開け始めます!
![](https://shigenoyuta.com/wp-content/uploads/2018/07/DSC_0152-1024x683.jpg)
オスが口を開け始めると産卵も間近です。
産卵の準備をメスだけでなくオスも始めた証拠です。
メスが生んだ卵をオスが咥えるために・・・
あごを開いて準備をしているんですね。健気な姿です。
メスも口を開き始める!
![](https://shigenoyuta.com/wp-content/uploads/2018/07/DSC_0150-1024x683.jpg)
まるでオスに返答するかのようにメスも口を開き始めます。
お腹が膨れてるのがメスですね。
この行動の意味は謎ですが、毎回オスが口を開き始め・・・
それに応答するかのようにメスが口を開くと、その直後に産卵行動に移ることが多いです。
産卵は一瞬!
ここまで遂に産卵です。
メスがぐーーーっとお腹を寄せてオスにくっつけます。
![](https://shigenoyuta.com/wp-content/uploads/2018/07/DSC_0154-1024x683.jpg)
そしてオレンジ色のタマゴを産みます。
![](https://shigenoyuta.com/wp-content/uploads/2018/07/DSC_0155-1024x683.jpg)
そのタマゴが出た瞬間にオスが精子をくっつけます。
そうなんです。魚は体内受精ではなく、基本的には体外受精をするんですね。
だから産卵は一瞬。集中しないと見逃してしまいます!
そしてタマゴを咥える。
![](https://shigenoyuta.com/wp-content/uploads/2018/07/DSC_0156-1024x683.jpg)
産卵したら、すぐにオスはメスの背後に回り込み・・・
タマゴを丸呑みします。写真は口を開く直前!
この後パクリと大きく口を開き丸呑みします。
![](https://shigenoyuta.com/wp-content/uploads/2018/07/DSC_0157-1024x683.jpg)
ここまで2秒くらいで全て済ませます。
その速さに、恐らく初見だと写真を撮るのは、なかなか至難の業でしょう(笑)
メスのお腹が萎んでるのもわかりますね。
そして、この後・・・
オスはなぜか放心状態になり、動かなくなります。
このタイミングがチャンスです!
口に咥えたタマゴが、そのままで簡単に写真が撮れます。
僕もこのタイミングでカメラの設定を切り替えて「ふんわり」撮ります。
![](https://shigenoyuta.com/wp-content/uploads/2018/04/15267613_1170384866370507_7288208862283116255_n.jpg)
この後はメスが激しくオスのことを攻撃して、タマゴをキチンと守れるかチェックします。
オスはタマゴを咥え直すために口からタマゴを入れたり出したりするので、動きは速いですが写真を撮るチャンスでもあります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
なんか見られそうな気がしませんか?
ぜひぜひ、みなさんも伊豆の海に来て観察してみてください。
もし大瀬崎で観察したい方は時間帯、コツや撮影方法なんかもアドバイスいたします!
気軽に各種SNSから聞いて下さいね~~
Q. なぜメスがオスを誘うのか?
ここまで読んでくださったアナタは、なぜクロホシイシモチはメスがオスを誘うのかわかりますよね。
クロホシイシモチはメスはタマゴを産んで終わりですが、オスが預かったタマゴを孵化するまで食わず飲まずで命がけで守るんですね。オスが苦労するんですね。
確かに人間の場合は、いつも苦労させられるのは女性ばかり・・・
クロホシイシモチを見習って気をつけよ~~~っと(笑)
大瀬崎のダイビングの魅力について知りたい方は合わせてコチラの記事を読んでみて下さい!
そういえば・・・
インドネシアのアンボンでも謎のテンジクダイの口内保育見たな~~
詳しい人、何て名前か教えて下さい。
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