小笠原で絶対シロワニとダイビングしたい人に!

せっかく小笠原に行くならば……

どうしても見たい生物がいます。

 

それは最大で全長320cm体重158.8kgになる大型のサメ!!

シロワニです!!

シロワニのアップ

この迫力やばくないですか!?

あなたは、こんな凶暴な顔をしたサメに水中で出会って冷静でいられますか?

このシロワニも体長2mくらいのサイズがあり、洞窟の中で圧倒的な存在感と人間の近寄りがたいオーラを発していまいた。

シロワニって危なくないの!?

そうですよね……

こんなに凶暴なオーラを放ったサメと一緒にダイビングなんて怖くて出来ない!
ってのが普通の人の感覚だと思います。

確かに食べられちゃいそうですよね。
ってか本気出して襲ってきたら、ひとたまりもなさそう。

でも、大丈夫!!

シロワニはサメ学者から「巨大な子犬」と呼ばれるくらい大人しく温厚な性格をしております。

人間を襲うことは、ほぼ皆無と言われております。
そして夜行性のため昼間は岩陰などの暗がりで、じっとしており半分寝ているような状態に。

 

ゆーーーっくり近づけば、こんな至近距離でシロワニと写真が撮れちゃいます!

シロワニ

これはTG4で撮った写真ですが、近すぎてぶつかるかと思いました。
奥にいるダイバーと比較してもその大きさがわかりますね!

シロワニは穏やかだといっても、

やはり肉食!!

普段は魚や甲殻類、時には他のサメも食べることもあります。
むやみに刺激を与えたり、近寄りすぎるのは控えた方が良いですね。

シロワニ見るなら小笠原諸島!!

鹿浜シロワニ

シロワニの分布域は広く、全世界の温帯や亜熱帯の海に生息しています。

ただし、コンスタントに見られるのは南アフリカやオーストラリア、そして日本の小笠原くらいなんです。

小笠原では通年、シロワニを岩陰や洞窟内で見ることが出来ますが、やはり安定して見れるのは冬の時期でしょう。

冬になると理由は完全にはわかっていませんが父島の二見港の湾の中にシロワニが入ってきます。

それも4~5個体で集まっていることが多く、湾内の水深30m前後の沈船の周りに居着きます。

※一説によると産卵のためだとか。

ちなみにシロワニはサメでは唯一の絶滅危惧種としてレッドリストに入っており、
毎年安定的に観察できる小笠原はサメの生態を知るにも、とっても貴重な場所なんですね。

冬の小笠原は高確率でシロワニに会える!

シロワニ

小笠原は冬の時期でも水温は20度前後までしか下がらず、もちろんドライの方が快適ですが、頑張れば1年中ウエットで潜れます。

この冬の時期が小笠原でシロワニを観察するに適したシーズンなんです。

どこで見れるかと言うと、二見港を出てすぐの海洋センターの前のエリア!
「駆潜艇」や「エダサンゴ」というダイビングポイントです。

どちらも水深30m以深に沈船が沈んでおり、その周りにシロワニが集まってきます。

僕が潜った9月後半は駆潜艇で、2月はエダサンゴで見れました。

シロワニの歯

写真は2月のエダサンゴで撮ったものになりますが、実際に潜ってみると4個体ほどのシロワニが沈船の周りをウロウロしていて異様な光景。

シロワニは昼間は半分寝ぼけた状態なので、こっちに向かってぶつかる直前まで泳いでくることがあります。

恐ろしすぎる!笑

ちなみに駆潜艇には機関銃が残っていて沈船としても楽しむことが出来ます。

大砲
写真提供:OceanKIDs菊川君

シロワニと沈船を楽しむことが出来るなんて、贅沢過ぎますね!

ただし、湾内の泥地のエリアで深場になるため透明度が低い傾向にあること、滞在時間が短くなることが若干のネックです。

減圧が出ないように注意して浅場に戻ってくると、どちらのポイントも最後は美しいエダサンゴが広がっています。

エダサンゴ

シロワニも沈船もエダサンゴも楽しめるなんて本当に贅沢すぎ。
出港して5分のポイントでこんなすごい景色が見れてしまうんだから小笠原の海は底が知れません。

湾内は流れもなく穏やかなので、無減圧を守ればアドバンス以上のダイバーなら楽しめるでしょう!!

夏の時期はケータ列島や弟島の鹿浜でシロワニに会えるかも!?

シロワニ

冬の時期ほど確実に!というわけではありませんが、弟島の鹿浜というダイビングポイントは1年を通してシロワニが見れる可能性が高く人気のポイントです。

僕も2019年7月の滞在では2頭のシロワニを鹿浜の洞窟内で見ることが出来ました。

鹿浜は湾内ではないので透明度が良く青い海とシロワニが見れるので僕も大好きです!

シロワニ

ちなみにこの恐ろしいシロワニの歯、実は拾えることもあるんです。

豆知識

このシロワニの立派な歯は毎週生え変わります。
常に新しい歯が奥から生えてきて、一生涯で3万本もの歯を使うそうです。
シロワニの住む洞窟内では、この落ちた歯を拾うことなんかも出来ますよ!!

僕は見つけることが出来ませんでしたが、ガイドの人が過去に拾った歯を見せてくれました。

シロワニの歯

めちゃくちゃ鋭くて硬い!
ぜひ、シロワニのいるポイントに潜ったら探してみたいですね!

ちなみ夏の代表ポイント・ケータ列島のマグロ穴にもシロワニが隠れるオーバーハングがあるそうです。
ケータまで行くと夏でもシロワニを見れる確率があるんだそうです!

ケータでシロワニとか、もう贅沢過ぎて笑えてしまいますね。

マグロ穴

ダイバー憧れのケータ列島マグロ穴についてはコチラにまとめてありますので、良かったら見てみて下さい!

番外編 夜のとびうお桟橋にシロワニが集まる

とびうお桟橋

良いことなのか、どうかはわかりませんが……

夜のとびうお桟橋がものすごいことになっています。

餌付けをしている方がいるらしく夜8時くらいになるとシロワニが続々と集まってきて、他にもマダラエイやホワイトチップシャーク、アカエイなどがうじゃうじゃいます。

こんなところでナイトダイビングをしてみたい気持ちと恐い気持ちが入り交じる。

ちなみに場所はこの辺で多くの人が宿泊している小笠原の中心、大村地区からも歩いて15分ほどで来ることが出来ます。

夕食後のひとときに訪れても楽しそですね!

おわりに

日本では、小笠原諸島でしか見れないと言っても良いシロワニ。

もちろん狙ってみるのも感動しますが、偶然に出会うとより感動は大きいです。

ここはマルベエという島周りの地形ポイントなんですが、なんと中にシロワニが隠れていました!

こんなこともあるんです!

小笠原の海では、いつどこでシロワニや大物が出るかわかりません。
気を抜かいないように潜ってくださいね!


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