2018年9月更新
2019年8月追記
小笠原諸島に南島という無人島があることを知っていますか?
僕は小笠原と言ったらダイビングばっかりで観光をしたことが全然なく知りませんでした。
今回の小笠原での滞在もダイビングだけして帰るつもりでしたが……
小笠原の老舗のダイビングショップPAPASのスタッフの方から「南島行ってみなよ~~!ホントにテレビで見るような絶景が広がってるよ!」と勧められました。
どうやら、小笠原南島のツアーにわざわざ参加しなくてもダイビングの合間に上陸する事ができるとのこと。
さらに絶景と言う言葉に弱い僕は…….
まんまと先輩に乗せられて、ダイビングの合間に南島に上陸したのですが、これが正解。
そこは、もう本物の「ロストワールド」のような何もない無人島。
今までダイビング一筋だったことがもったいなく感じてしまう程の絶景でした。
小笠原の南島はダイビングの合間に行くことも出来ますし、ダイバーじゃない方も半日上陸ツアーやドルフィンスイムとセットのツアーもあるので気軽に行くことが出来ます!
小笠原に来た際には、ぜひ行ってみて欲しい!
南島への行き方
南島は、小笠原メインの父島の南側にあります。
この南島は国の天然記念物に指定されている無人島で保護地区となっています。
そのためガイド付きのツアーでしか参加することが出来ないんです。
しかも島内には桟橋もないため、ツアーの船で細い水路を抜けて通って岩場に上陸するか、カヌーなどで上陸するしか方法がありません。
海が荒れると水路を通ることが出来ず、上陸出来ないといったこともあるそうです。
ちなみに小笠原がどこにあるか知らない人のために
東京からはるか1000キロ南、太平洋ど真ん中にあります(笑)
小笠原に行く唯一の方法は1週間に1本の定期便、おが丸に乗る方法のみ。
しかーーも、片道24時間の船旅・・・(笑)
ながっ!
ってかハードル相当高め。
せっかく小笠原まで来たら億劫にならずに南島上陸など全力で遊び尽くして下さい。
南島のルール
南島は以前は緑豊かな島だったようですが・・・
ヤギなどが生息したことによる食害や人が入ったことで植物が激減。
その回復を図るために入島制限や様々な規制がかかるようになりました。
- 毎年冬の時期(11月初旬〜2月初旬)の3か月は入島禁止期間。認定ガイドと一緒でなくては入島することが出来ない。
→ダイビングショップのガイドは認定ガイドを持っていることがほとんど、なので安心してください。 1日上陸出来るのは100人まで
→2018年9月現在はこのルールは適用されていませんでした。- 決められたルートを歩く
→植物を守るため決められたルートの道以外を踏むことを禁止されています。 - 南島に外来の生物を持ち込むこと、何かを採取して帰ることは禁止
→靴を履いて上陸する際は靴の裏を洗うなどの徹底があるそうです。
そんなに難しくないですし……
要するにガイドの人の言うことを聞けば、大丈夫ということですね。
天然の固有種や絶滅したカタツムリの化石が落ちていたり何かと触ってみたく持って帰りたくなるのが南島ですが、取っていいのは写真だけということですね。
ということで……
実際に行ってみた!
では行ってみましょう!
小笠原の絶景、南島へ!
当日は午前中2ダイブをし、お昼休憩の1時間半を使って南島へ上陸しました。
ダイビングの合間に南島に上陸する場合は島の南側でダイビングをすることになりますが、南側には小笠原のビッグポイント「閂ロック」や根魚ぐっちゃりの「北一つ岩」など楽しいポイントがたくさんあるので、ダイビングも十分すぎるほど楽しめますよ!
船を回して南島に到着すると、ガイドの方から
「ウエットスーツを着て下さい。」
「マスク、スノーケル、フィンを準備してください。」
と言われます……
こんなカビだらけのフィンを載せるのも恥ずかしいですが用意しろと言われたので仕方ありません。
まあ、確かにシュノーケリングをするのも良いかと思ったその時……
ガイドの人から一言!
「それでは泳いで渡ります」
「なに~~泳いで渡る!?」
そうなんです。
ダイビング船などの大きな船は上陸ポイントのサメ池の水路を抜けることが出来ず、泳いで渡るのが主流なんです。
※上陸ツアーを開催しているツアー会社は船をつけて渡ることが出来るところが多いです。
南島へは泳いで渡る!
ということで、ウエットを来て海に飛び込みます。
台風23号のうねりが若干あり、海は穏やかとまでは行きませんが、普段ダイビングをしている僕らからすれば余裕ですね。
この水路を抜けている間に、生まれたてのアオウミガメの赤ちゃんと遭遇。
写真は撮れませんでしたが、始めてウミガメの赤ちゃんを見て感動しました!
アーチをくぐって扇池(おうぎいけ)に入って行きます。
あれ!?
最初、泳いでいくの「マジか!?」と思ったけど……
意外と楽しい。
よく考えたら絶景を前にスノーケリングしてるようなもんですもんね。
湾内へ入ると、もう穏やか!
後は上陸するのみです。
さきほど、ウミガメの赤ちゃんに出会ったように南島はウミガメの産卵地にもなっています。ビーチにはウミガメが産卵した跡や、たまごがある場所にはマークがしてあります。そこは踏まないように注意してあげたいですね。
まるでプライベートビーチのような「扇池」
これが、よく見る小笠原の絶景ポイントです!!
外はダイナミックなボニンブルーな海が広がっているのに扇池内はエメラルドグリーンの神秘的な色合い。
とっても幻想的ですね。
扇池は透明度が非常に高く、穏やかなことからスノーケリングで魚を観察するにも適した場所なんです。
絶景の丘を目ざす
ここから10分くらいかけて小高い丘を登ります。
小笠原固有の植物や自然の話を聞きながら歩くので楽しいです。
ちなみに小笠原には100種類以上の固有のカタツムリがいるそうで、その化石なんかが落ちていて面白い。
途中、右手に見えるのが・・・
サメ池
このサメ池から上陸する場合は船から直接島に渡れます。
サメ池の名前の由来は冬になるとホワイトチップシャークというサメがたくさん入り江に入ってくるからだそうです。
サメがうじゃうじゃいる光景見てみたい。
小笠原は本当にサメの多いエリアなんですね!
ちなみに僕が一番好きなサメも小笠原でしか見れないシロワニです。
カツオドリのヒナに会う
途中、道端にうずくまるカツオドリのヒナを発見。
めちゃくちゃ可愛い!!
ホントは、こんなむき出しの場所にいては、いけないのですが、迷ってきてしまったらしい。
助けてあげたいけど・・・
人間が手助けしてはいけないのが自然のルールです。
なんとか無事を祈るばかりです。
頂上から見る扇池は絶景!!
つっついに登頂!!
雑誌とかでよく見る光景だ〜
ホントにあったんですね。
もうキレイ過ぎて眩しい。
真っ白のビーチとボニンブルーの海に太陽が反射してキラキラ!
白い砂浜はウミガメの産卵地にもなっているので、ウミガメの歩いた後や・・・
湾の中を子ガメが泳いでいることもあります。
振り返るとハートロックにボニンブルー!
さらに、逆側には小笠原名物ハートロック!!
ちょっと写真では、わかりづらいですが、右側の赤土の部分がハートの形に見えることが名前の由来です。
ハートロックそれ自体は、そんなに迫力はないのですが・・・
この蒼い海と絶壁は目を見張る絶景でした。
- 穏やかで白い砂浜が広がるプライベートビーチのような扇池!
- ボニンブルーの海と荒々しい絶壁にあるハートロック!
なめててごめんなさい。
小笠原の魅力はダイビングだけじゃなかったです。
みんなで写真を撮って楽しんだりした後は……
下山します!
こんな感じに、みんなで一列になって、ぞろぞろと下って行きます。
途中、少し急な部分もあるので気をつけていきましょう。
最後はビーチでまったり遊びます!
ここでは恒例の、みんなでジャンプして記念撮影!!
よく、みんなタイミングあったな!笑
一緒に行ってくれたOceanKIDsのみんなありがとう。
またパパスダイビングスタジオの皆さん素敵なプランをいつもありがとうございます。
ダイビングの合間か半日上陸ツアーか?
さてさて、南島へ上陸してみたくなったでしょうか??
南島への上陸ツアーはダイバーの方でしたら、ダイビングの合間がオススメです!
南島は1グループの滞在時間が2時間までなのでサーフタイムにはピッタリの時間なんです。
しかも南島の周辺には面白いポイントがたくさんあります。
閂ロックではこんなギンガメアジの群れが見れたりします。
ダイバーではない方も南島の上陸ツアーで船に乗る際には途中にイルカやカメと遭遇したりと上陸以外も楽しめます!
ドルフィンツアーとセットになっているものも多いですね。
海に入らなくても船の上から十分イルカを見ることが出来ますよ!
ぜひ、小笠原に行った際は行ってみてくださいね~~
小笠原の魅力はこのブログでもたくさん発信中!!
この記事だけは絶対に読んで後悔させません!
ぜひ合わせて読んでみて下さい。
小笠原の魅力をYouTubeでも公開中!!
写真だけでは伝えきれなく、文章だけでは伝わらない。
そんな海のリズムやざわめきを伝えたくて映像でも小笠原の魅力を発信しています!
良かったら合わせて読んでみてください!!
だって遠くまでダイビングに来てるんだから1本でも多くダイビングをしたい!