大瀬崎のダイビングがアツい【冬の魅力7選】

冬にダイビングに行くと言うと……
ビックリされることも多いでしょう。

しかし大瀬崎の海は冬だからこそ潜るべきなんです。
水温が下がる冬にしか見れない水中景色があり、陸は寒くても水中はめちゃくちゃアツいんです!

青い海が広がっていたり…..

コケムシに乗るカンナツノザヤウミウシ

海の宝石と言われるウミウシが多くなったり、

アンコウのような深海魚が出てきたり…..

冷えた体には、めちゃくちゃ気持ち良い温泉があったり。

あ、ダイビングから話がそれました。
でも実際、大瀬崎などの伊豆で潜った後に温泉に立ち寄るのは全然アリですよね。

気を取り直して!
今回は冬の大瀬崎のダイビングの魅力を7選に絞って紹介していきます。

冬の魅力① 抜群の透明度!

冬の大瀬崎は透明度が15m~20mを超える日が多く、まるで沖縄のように青く澄んだ海になります。その澄んだ大瀬崎の海を”オセナワ”と表現する人もいます。

もちろん夏場なども黒潮が入ってくると時には透明度15mオーバーということもありますが、冬は透明度15mが普通です。
むしろ15m以下の透明度だと、「今日水悪いな~」という気分になります。

めちゃくちゃすごくないですか!?
正直、この青い海に太陽の光が入ってくるだけで幸せな気分になります。

湾内のゴロタ上の水深2mくらいのエリアは、こんな感じに光が差し込むのがすごく幻想的!
冬は日差しが低い位置から水中に斜めに差し込むため、光がカーテンのように降り注ぎます

なぜ冬になると透明度が良くなるかというと以下の理由が考えられています。

冬に透明度が良くなる理由
  1. 雨が少なく土砂の流入がない
    そもそも冬は太平洋側は雨が少ないので川から土砂などが入り込むことが、ほとんどないため海がキレイな状態をキープしやすいという理由があります。
  2. 低水温ではプランクトンが減る
    透明度が悪くなる原因のプランクトンが減り、濁りが少なくなる。
  3. 季節風により深場からキレイな水が上がってくる
    冬の時期は西から東へ季節風が吹きます。そのため太平洋側は岸から沖に向かって風が吹くため表層の汚い水は沖へ流れ、深いところからキレイな水が上がってくるようになるんです。

天気も晴れの日が多いし、海もきれいだし、冬の大瀬崎はとにかく澄んだ景色が見れるんですね。

透明度は11月後半くらいから安定して良くなってきて、特に11月、12月はまだ水温が高く魚も元気なので青い海と魚影が両方楽しめます! 

冬の魅力② 先端のハナダイ乱舞!

冬の時期の先端は透明度抜群でさらにハナダイが群れているので、まるで竜宮城のような景色になります!

ハナダイの数自体は秋の方が多く活発なのですが、冬は透明度が良く離れたハナダイまで見渡せるため迫力が増します。

青い海に赤いハナダイのコントラストが最高ですね。

ソフトコーラルも、たくさんあり、いろんな角度から撮りたくなります!

ただし、浅場のキンギョハナダイも冬も終盤になると段々と数が減っていきますし、動きが鈍くなってきます。
冬前半の12月~1月くらいまでをオススメします。

水温にもよりますが12月ならハナダイは全然元気に泳ぎ回っています。

1~2月の水温が最も下がる時期はマクロにハナダイを撮りましょう。

サクラダイ♂

サクラダイ オス

動きが鈍くなってくるので、ゆっくりと動きます。
そのため写真がめちゃくちゃ撮りやすい。

ナガハナダイ♀

ナガハナダイ メス

普段は泳ぎ回っているナガハナダイも大人しくて撮りやすかったです。

ベニハナダイ♀

ベニハナダイ メス

水深30mと深いところにいましたがベニハナダイのような珍しいハナダイも、まだまだいます。

大瀬崎の先端は非常にハナダイの種類が多く、秋から冬にかけては、キンギョハナダイ、サクラダイ、アカオビハナダイ、スジハナダイ、ナガハナダイ、ミナミハナダイなんかは確実に見れます。

運が良ければフタイロハナゴイやケラマハナダイ、カシワハナダイ、ベニハナダイ・・・etcといったように様々な種類のハナダイが見れます。

あ、忘れてましたが12月はまだソラスズメダイも元気なので青い海に舞うソラスズメを見るのも宇宙に漂う星を見るようでキレイです。

冬の魅力④ まだまだ残るアイドル生物!

冬もまだまだ珍しい生物が残っています。

秋にベストシーズンを迎える大瀬崎の海はドンドン南方の種が流れてきます。
その流れてきた南方種が蓄積されていき、生物の種類が1番多くなるのは12月前半です。

カエルアンコウはこの時期はクマドリやイロ、オオモンなど様々な種類が出ます。
この頃には小さい個体も流れて来ますが、大瀬崎で成長してある程度大きくなった個体もいます。

大きい個体は寒さに強くなるのか、1月や2月の真冬のシーズンまで生き残る個体も。

タテジマヤッコ

大瀬崎では珍しいタテジマヤッコ

チョウチョウウオなどはかなり数が減ってきますが、ヤッコ類は寒さに強いのか12月くらいまでは結構頑張って泳いでいます。
このタテジマヤッコは大瀬崎では珍しい個体ですが2018~2019年にかけては先端で数個体見られました。

ウミテングは相当大きくなっています。
春先から見れだした個体が、かなり成長して大型化しています。

冬の時期は幼魚は見れないですが大人になった大きい個体が多いのでカメラをやる人は撮りやすくて良いですよ~

2019年1月にはウミテングに似たテングノオトシゴが出ました!

すごくマニアックな違いにはなりますが、ウミテングに比べ鼻が短く胴体が丸っこいです。ちょっとツチノコっぽい。
「へえ~~」と興味ない方もいるかもしれませんが、伊豆で出現するのは1年に1度あるかないかです。多くの大瀬崎ダイバーが観察しに行ってました。

カミソリウオもまだまだ観察されています。
茶色い木の葉みたいな個体もいれば、写真のように黄緑だったり、もじゃもじゃな個体もいたり同じ種類でも見た目が全然違うので楽しめます!

ここまでは秋にかけて現れた生物が生き残っているパターンでしたが、タツの仲間は冬に多くなります!

イバラタツ

イバラタツ

イバラタツは水温が下がり始めた12月くらいから出てくることが多いです!
写真のように海藻をみるとくっついていたりします。

大瀬崎では時折、20センチを越えるタカクラタツやオオウミウマといった大型のタツも見られます。
実は夏だからといって増えるタツはハナタツくらいなのかも。

冬の魅力④ 浮遊系大爆発!
リュウグウノツカイも見れるかも~

もはや大瀬崎といえば浮遊系と言っても過言ではない程、2018年シーズンは珍しい生物オンパレードでした。
11月後半から始まり1月初めくらいまでが浮遊系、ライトトラップが大当たりでしたね。

ライトトラップ

ライトトラップとは集魚灯を用い・・・

一時はリュウグウノツカイが普通種のように同じ日に湾内で3~4個体出た日もあり、連日観察されていました。

テンガイハタ

テンガイハタは昼間にも多く観察されダイバーに大人気。
この圧倒的な深海魚感のあるフォルムは魅力的ですし、初めて見たときの感動はすごかった。

もちろん珍しい生物以外にも様々な種類の幼魚が出るのも初冬の特徴です。
まだ生態を確認されたことない種類の生き物も出てくる可能性大です。

イカ

ライトトラップの光に近寄ってきたアオリイカの子ども。
イカも様々な種類が現れて面白い。ナイトで見るイカは昼と違って妖艶な輝きを放っていて一味も二味も違って楽しめます。

冬の魅力⑤ ウミウシ天国!

ウデフリツノザヤウミウシ

ウデフリツノザヤウミウシ(通称ピカチュウ)

水温が下がると出る生物と言えば、やはりウミウシですよね!
大瀬崎に限らず伊豆半島の海は水温が低下しだす12月からウミウシが増えていきます。
凄腕ガイドと潜ると1ダイブで20種なんてのも夢じゃないのが冬の時期です。

大瀬崎は他のポイントに比べウミウシの種類が多いかと言われると、そうでもありませんが…..

写真のウデフリツノザヤウミウシ(ピカチュウ)のようなツノザヤ系のウミウシが大瀬崎には他ポイントより多いです。

コケムシに乗るカンナツノザヤウミウシ

コケムシに乗るカンナツノザヤウミウシ

湾内にはコケムシと言って草のような生き物がたくさん生えていて、それがツノザヤウミウシのご飯になります。

上のカンナツノザヤウミウシのようにコケムシの上にちょこんと乗るウミウシを発見できます。

砂地を徘徊するミズタマウミウシ

砂地を徘徊するミズタマウミウシ

コケムシを食べつくしてしまうと次のコケムシを探して砂地を徘徊します。
結構移動している個体も多いので砂地を泳いでいる時も気を抜いてはいけませんよ!

 

伊豆基本4種と呼ばれるアオ・シロ・サラサ・コモンウミウシなんかはたくさんいます。

ミアミラウミウシなんかはカラフルで大きい個体も多いので自分で見つけることも出来ちゃいます。

ふんわり撮ってあげるとお菓子みたいにカワイイですね。

ここにあげたのは、ほんの一例で……
というかウミウシ好きの人にはバカにしてるのかと怒られるじゃないかと思うほどの普通種です。

マニアックなウミウシや、時には深場の珍しいウミウシも出てくる大瀬崎は、ウミウシを探しも楽しいこと間違いなしです!

冬の魅力⑤ アンコウが浅場に上がってくる!

どーーーーーん!
そう大瀬崎の冬のダイビングと言えばアンコウが見れるのを忘れちゃいけいませんよ!

伊豆半島では他にも井田や平沢、八幡野でアンコウが目撃されることもありますが……
1番確率よく観察できるのは大瀬崎じゃないでしょうか。

毎年数個体登場しますし、1度見れると湾内に居着くことが多く長く観察できます。

アンコウは体長40センチくらいの個体が多いですが、時にはアンコウの仲間で1m級の大きさまで成長するキアンコウが出現することがあります。

1m級のキアンコウは正直恐いです。

今年2019年1月にはアンコウが水深8mまで上がってきたことも話題になりました!

大瀬のゴロタも写っていますし、なにより浅いから明るい。

アンコウでインスタ映えが狙えるなんて、贅沢です。

冬の魅力⑦ なにが出るかわからない深海魚!

このホテイエソ見た目やばくないですか?
チョウチンアンコウのようにあごの下に伸びる発光器があります。
見るからに深海の生き物ですという見た目をしています。

冬の大瀬崎ではアンコウ以外にも深海魚が続々登場します!

大瀬崎は最大深度2500mに達する日本で一番深い湾である駿河湾の中にあります。この駿河湾に冬の季節風の西風が降り注ぎ水面の水を沖に流し、岸側には深海から湧昇流が発生し、深海魚が浅場まで上がってきてしまいます。

カガミダイ

普段は深海200m以深に住むカガミダイ。

マトウダイの仲間ですが、カガミダイはダイビング中に見れる深度まで上がってくることは少なく非常に珍しい魚です。

これはアブラソコムツ!
最初見た時はマグロが浮いてるのかと思いました。
丸々としていて迫力のある魚でした。

体は脂が多く食べても人間は消化できず、お尻から脂が出て来るんだとか(笑)

ミズウオ

もちろん深海から上がってくる魚は元気なものも多いですが、ダメージを負っている個体も多いです。大瀬崎ではミズウオも多く上がってきますが、情報を聞いたころには写真のように死んでしまっていたり。

ユウレイイカの仲間は、頭が半分食べられてしまってました。
(正式には頭ではなく胴体で泳ぐためのヒレ)

深海魚の多くは浅場に上がってくると弱って死んでしまうことも多いため見れるかどうかは運次第なところも大きいです。しかし、週末などの多くのダイバーが潜るタイミングは深海魚も発見されやすく、冬の海に足繁く通うことによって奇跡の出会いがあるかもしれません!

2019年は生きたシギウナギという深海魚が湾内で数個体出て話題にもなっていました。

番外編 クリスマスは水中イルミネーションを!

冬のイベントと言えば…..

そう。クリスマス!
大瀬崎の湾内中央には高さ3mの大きなクリスマスツリーが設置されます。

毎年12月頭にクリスマスツリーは現地のダイビングスタッフにより設置され、クリスマス当日まで湾内の雰囲気を盛り上げてくれます。

クリスマスツリーが水中にあるダイビングポイントはよくあります。
大瀬崎が他と違ってすごいところは、世界で唯一水中イルミネーションを実施していることなんです!

毎週水・土・日の18時~20時のナイトダイビング可能な時間帯には水中イルミネーションを見ることが出来ます。

かなり幻想的な雰囲気で初めて見る人は感動するでしょう。

しげ
生物派の僕はイルミネーションをバカにしてましたが、幻想的ですごい良かった!1度は見に行く価値があると思います。

このイルミネーションが天然のライトトラップになって……
クリスマスツリーの上に稚魚などが集まっていることもあるんだとか。

まとめ

大瀬崎の冬は楽しい。
特にまだ水温の下がり切らない12月は1年で1番生物が多い時期でもあり透明度も高くベストシーズンではないかと思うほど!

この記事内では紹介しませんでしたが伊豆半島は温泉地がたくさんありますので帰り道に温泉に寄って帰るのも冬の楽しみですし、ダイビングポイントが空いていたり、帰りの高速の渋滞がないのも冬の良いところですね。

改めて冬の魅力をもう1度まとめてみようと思います!

冬の大瀬崎の魅力7選
  1. 抜群の透明度
  2. 先端のハナダイ祭り
  3. まだまだ残っているアイドル生物
  4. 浮遊系大爆発!リュウグウノツカイも
  5. ウミウシがたくさん出て来る
  6. 湾内にアンコウが出る
  7. 何が出るかわからない深海魚
  8. クリスマスツリーの水中イルミネーション

 

大瀬崎の海には冬の海も楽しい。ではなく、冬だからこそ潜らなきゃいけない理由があるんです。

四季によって全く違う表情を見せてくれるからこそ伊豆半島にあるダイビングポイントは深みがあり、面白いんです。

シーズン毎の大瀬崎のダイビングの魅力を徹底的にまとめてみました!
渾身の内容になりますので合わせて読んでもらえると嬉しいです。

大瀬崎の写真

ホントはすごい!大瀬崎のダイビングの魅力!【シーズンごとに徹底解剖】

2019年1月28日

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