火山の噴火で作られたダイナミックな地形の三宅島でダイビング!!

三宅島のダイビング風景

ここは決して沖縄ではない。

ここは決して伊豆でもない。

白いビーチと透き通ったように澄んだブルーの海ではない。

手軽に身近に楽しめるカラフルな海でもない。

しかし黒色の大地が作り上げる独特の景観を持っている。

三宅島のダイビングポイント

そう。

そこは伊豆諸島・三宅島の海です。

あまり雑誌では特集されない三宅島のダイビングは沖縄でも伊豆でもない、ここでしか味わえない海が広がってるんです!

黒潮の影響を受けた豊かな生物、そして溶岩が流れ込むことで出来た複雑で豪快な地形。

 

今回はあまり知られていないけど、めちゃくちゃ面白い三宅島のダイビングについて特集しちゃいます!!!

しかも実は東京から1泊2日で4ダイブと土日だけでも行くことが出来るんです!

しげ

学生時代に丁稚奉公としてダイビング修行をさせてもらったことのある思い入れの深い三宅島の海。かれこれ通い始めて10年目の海です。

三宅島のダイビングの魅力

三宅島のダイビング風景

三宅島のダイビングの魅力は溶岩が流れて作られたダイナミックな地形でしょう。

三宅島の中心にある雄山は活火山で常に噴火する可能性がある山です。
直近だと2000年に全島民が避難するような大きな噴火がありました。

そんな火山島の三宅島は溶岩が流れて廃校になった学校があったりと特徴的な風景があります。

もちろん、水中の景観も溶岩が冷え固まって出来た独特の地形をしています。

水中には写真のようなアーチや強大な大きな根(溶岩が流れ込んで出来た)があったりします。

ダイナミックな景観

その大きな根に波が当たる様子を水中から見るとめちゃちゃ神々しい。

ビーチポイントにも関わらず、こんなダイナミックな景色が見れるが三宅島のダイビングのすごいところです。

三宅島のテーブルサンゴの群生

そのダイナミックな地形に見事なテーブルサンゴの群生も広がっています。

このテーブルサンゴの群生地は「富賀浜」というダイビングポイントにあるのですが、テーブルサンゴの群生地としては北限に定められています。

この溶岩で出来たジオ感のある伊豆のような海にサンゴが群生している風景はここでしか見れず1度は見ておきたい光景です。

黒潮の影響を色濃く受ける豊かな海

黒潮で流れてきたロープ

三宅島は黒潮の影響を色濃く受ける海です。

黒潮が当たると一気に透明度や水温が上がり、透明度20mオーバー水温28度のような南国感あふれる景色になります。

この黒潮の青さ、透き通るような水色は沖縄にはない光景です。

さらに三宅島自体が火山の噴火で作られているため白い砂浜はなく、すげて黒い砂利浜です。

浅瀬のきれいな風景

この黒い砂利に青い海、そして太陽の光が入ってくると本当になんとも言えない癒やしの空間が出来上がるんです。

僕はこの海に顔をつけた瞬間「あっ三宅島に来たな。」と少し嬉しくなります。

カメがすごく多い!

アオウミガメとダイバー

三宅島はビーチダイビングがメインにも関わらず、カメとの遭遇率が非常に高い。

早朝や夕方のダイビングはほぼ確実にアオウミガメに会うことが出来ます。

関東からは1番近くカメに会えるエリアじゃないでしょうか?

1ダイブ5〜7個体見れることもあるんですよ。

やっぱりカメに会えると嬉しい。
沖縄まで行かなくてもウミガメに会うことは出来るんですよ!

伊豆と沖縄の中間のような海

ヤリカタギ

三宅島の魅力を一言でと言われたら「伊豆と沖縄の中間のような海」と表現するのが1番良いかもしれません。

というのも水温の変化や火山で出来ているジオ感は伊豆に近い。
カサゴやウツボなど、THE伊豆っぽい生き物もめちゃくちゃいるんです。

でも確実に伊豆よりも季節来遊魚も多く、
サンゴやカイメンなどは伊豆にないタイプのものも多く沖縄の雰囲気も感じます。

この中間くらいで伊豆と沖縄の良いとこ取りをしている海が三宅島!

そんなイメージが良いと思います。

三宅島のダイビングで見られる生き物

ジャパニーズピグミーシーホース

ここからは、そんな伊豆と沖縄の中間のような三宅島でダイビングをするなら、ぜひ見てもらいたい生物をドンドン紹介していきたいと思います。

黒潮の影響は透明度や水温だけでなく様々な南方種を運んできてくれるんですよ。

バリエーション豊富な生物達を見ていきましょう。

三宅島で絶対見て欲しい!

小笠原から伊豆諸島の固有種・ユウゼン

小笠原から伊豆諸島の固有種・ユウゼン

ユウゼンは小笠原や八丈島で有名ですが、三宅島でも見ることは出来るんです。

ただし個体数は多くなくても見れても1ペアとか。

だからこそレア感があって、三宅島で見ると特別感がある。また三宅島が北限だとも言われています。

死サンゴの裏に多いキンチャクガニ

死サンゴの裏に多いキンチャクガニ

キンチャクガニが多く見られるようになるのも三宅島からですね。

沖縄に行けばたくさんいるのかもしれませんが三宅島でも見れちゃうんです。

めちゃくちゃ多い年もあれば少ない年もあって、絶対見れるわけではありませんが個人的には三宅島の好きな生き物です。

三宅名物ハチジョウタツ

三宅名物のハチジョウタツ!自分で見つけられたら1人前!

ジャパニーズピグミーシーホース!
最大で1センチ前後のめちゃくちゃ小さなタツです。

いまではハチジョウタツと正式に和名の付いたタツです。

肉眼で見るとゴミみたいな大きさですがちゃんと光を当ててよく見ると美しい体の模様をしているんです。

めちゃくちゃ見つけるの大変ですが、自分で見つけちゃったりしたら大興奮すること間違いなし!

ヤッコ類も多い!

レンテンヤッコ

伊豆半島には少ないレンテンヤッコ

三宅島のダイビングでは大きな根の周りを潜ることが多いのですが、そんな時よく目に入ってくるのがヤッコ類です。

岩がオーバーハングしているところを覗けば大体レンテンヤッコがいてくれます。

そのむらさきとオレンジの体色が水中でも目立って初めて見るダイバーには嬉しい。
沖縄や伊豆に少なく、三宅島から小笠原にかけての伊豆諸島で多く見られるイメージです。

タテジマキンチャクダイの幼魚

タテジマキンチャクダイの幼魚

さすがに成魚サイズはいませんが、タテジマキンチャクダイやサザナミヤッコの幼魚なども多くいて人気です。

岩と岩の隙間の暗い部分にいるため写真は撮りづらいですが、挑戦してみて下さい。

他にもソメワケヤッコやアブラヤッコ、アカハラヤッコなど伊豆には少ないヤッコが豊富にいるんですね。

トサヤッコ

学校下の水深25m前後にいるトサヤッコのオス

学校下という溶岩が流れ込んで廃校した学校の前のポイントにはトサヤッコも見ることができます。

だいたい同じ場所にハーレムを作っているので行けば見ることができます。
おそらくトサヤッコが生態を作るのも三宅島が北限ではないと言われ、ホントに海が切り替わる場所なんだなと感じることができます。

ベラ系の幼魚がカワイイ

カンムリベラの幼魚

カンムリベラの幼魚

ツユベラ幼魚

ツユベラ幼魚

ベラに限らずですが、三宅島にはとにかくたくさんの幼魚が流されてやってきます!

他にもイロブダイやアマミスズメダイ、もちろん上で紹介したタテキンなども幼魚のうちに三宅島に流れ着きます。

幼魚大好きな人にはたまらないポイントなのかもしれません。

三種の神器と呼ばれるアイドルたち

まずは伊豆ダイバー大好きなアイドル中のアイドル3種類を御覧ください!

フリソデエビ

フリソデエビのペア

黒のクマドリカエルアンコウ

黒のクマドリカエルアンコウ

ニシキフウライウオ

ニシキフウライウオのペア

あ、いいなって思いませんでした?

そうダイバー憧れのあの生物たちもコンスタントに見つかるのが三宅島です。

普段は行列ができてしまって粘って写真が撮れないアイドルも、三宅島はダイバーの数も少ないし、ビーチダイビングだから好きなだけ粘って撮ることができます。

ウミウシも多い

ミゾレウミウシ

ミゾレウミウシは多い時は数個体固まっていることも

シンデレラウミウシ

シンデレラウミウシ

キスジカンテンウミウシ

キスジカンテンウミウシ

三宅島は1年を通して多くのウミウシも観察することができます!

その中でも個人的に特に個体数が多くカラフルなものをピックアップしてみました。
他にもアデヤカミノウミウシやゾウゲイロウミウシなど様々な種類のウミウシが三宅島の壁にはたくさんいます。

学生時代に三宅島でウミウシだけダイビングとか宣言して潜ってた時は1ダイブで20個体とか素人でも普通に見つかっていまいた。

ダイナミックな地形で壁だけ見るなんて、どれだけ贅沢なことをしていたんでしょう。笑

多彩な背景を!

青みがかったサンゴの上に乗るヘビギンポ

青みがかったサンゴの上に乗るヘビギンポ

ピンクのスリバチカイメンに乗るヘビギンポ

ピンクのスリバチカイメンに乗るヘビギンポ

緑色系のサンゴに乗るヘビギンポ

緑色系のサンゴに乗るヘビギンポ

三宅島には沖縄っぽい南国系の風景から伊豆のソフトコーラルまで本当に多種多様な水中環境がギュッと詰まっています。

同じヘビギンポという被写体でもこれだけ様々なシチュエーションで撮れちゃいます。

しかも実はこの写真、三宅島のメインのダイビングポイント「大久保浜」の一の根周辺で全部撮ってます。

それだけ狭いエリアにいろんな色が広がっているんです。

しげ

三宅島の生物のアツさ伝わてきました?正直1ダイブでこれでもかというほどレアな生き物が出てきます。伊豆ダイバーからすると感動モノです。

三宅島からもドルフィンスイムが出来る

三宅島のドルフィンスイム

みなさん。

イルカと泳ぎたくないですか?

目の前でこんなイルカが近寄ってきたらなんて夢を持っている人もいると思います。

三宅島でその夢叶っちゃいますよ!

というのも日本で有名なイルカと泳げる場所といえば御蔵島です。
その御蔵島まで船で行くことが出来るんです。

イルカと泳ぐ様子

午前中は2ダイブして午後からドルフィンスイム!

そんな素敵なプランが組めちゃうんですね。

御蔵島ではスクーバ器材を背負って海に入ることは禁止されているのでスキンダイビングでイルカと泳げます。

イルカは泳ぎ方を練習すれば、こちらに興味を持って近付いて来てくれたり、観察したりと意外とゆっくり観察することができます。

ミナミハンドウイルカ

わざわざ離れていたイルカが近寄ってきて僕の前でこんなパーズを撮ってくれたこともありました。

イルカは本当にカワイイし、癒やされる。

ただし注意点!

 御蔵島の風景

三宅島からのドルフィンスイムは漁船での移動になります。
片道約1時間ちょっと、波が高い日もあります。

船酔いしやすい人には少し厳しいかもしれません。

またエントリーエキジットする場所が一箇所だったり、
船が大きいため御蔵島のイルカ船よりも小回りが効きづらいなどのデメリットがあります。

ドルフィンスイムだけを楽しみたい方は御蔵島に滞在した方が良いでしょう。

三宅島はダイビングもイルカも両方楽しみたい!そんな人にはオススメです!

三宅島の行き方

橘丸

三宅島への行き方は2種類だけです。
東海汽船の運行している船に乗っていくか、飛行機に乗っていくかです。

ほとんどの人は船で三宅島に訪れます。

東海汽船の場合

東京の浜松町駅にある竹芝桟橋から船に乗ります。
夜発の船になっていて夜22:30分に出港し朝の5時に三宅島に着くスケジュールになっています。
帰りは13時45分発19時50分に東京竹芝桟橋に戻ってきます。

料金はシーズンや座席によって変動しますが、1番安い2等和室で片道6000円〜8000円くらいです。

インターネット予約や学割などかなりお得な制度もたくさんあるので、三宅島に行くことを決めた人は必ず東海汽船の公式HP:https://www.tokaikisen.co.jp/boarding/をチェックしてみて下さい!

また東海汽船の快適な過ごし方はダイバーズ学園という学生ダイバー向けの情報サイトにまとめましたので合わせて読んでみると良いかもしれません。

【離島へGO!!】東海汽船の快適な乗り方

 

飛行機の場合

調布から1日2〜3便の飛行機に乗ることも可能です。
飛行機だと片道50分で着くので非常に楽ですね。
片道は17500円(2019年10月時)と船よりは高いですが快適性を求める方には良いかもしれません。

僕も乗ったことないので、いつか乗ったらレポートします。

三宅島のダイビングプラン【オススメ】

三宅島のダイビングエントリーの風景

ここでは土日の2日間を使って最大限、三宅島のダイビングを楽しむプランをご紹介していきます!

あまり知られていませんが土日2日間あれば十分離島旅を満喫できちゃうんです。

それは金曜夜発の東海汽船を使っていく方法です。
1番三宅島で王道のプランですね。

金曜夜22時30分 竹芝出港

 

そう。仕事終わりにそのまま三宅島行くんです!(僕も銀行員時代はスーツに革靴で行ったことも。)

夜22時30分なら仕事終わりに十分間に合っちゃうんです。残業がない会社の方は1回家に帰れちゃうかもしれないですね。

ちなみにこの時のコツは器材を事前に三宅島に送って置くこと。サンダルを忘れないこと。

僕はサンダルをメッシュバックに入れて送ってしまったため海パンに革靴というチグハグな姿で船から降りることになりました。
サンダル盲点ですからね。気をつけて下さい。

三宅島に行く船・橘丸は中にレストランも船内シャワーもあるので安心してスーツで行って下さい。

朝5時到着

橘丸

ちょっと早いですが朝5時に三宅島に到着します。
ほとんどはダイビングショップの方か宿の方が迎えに来てくれているので、そのまま車に乗り込み宿で仮眠します。

ちなみに僕は休まずに潜り行っちゃいますが…笑

午前中に2ダイブ

朝7時半くらいから朝食を食べ始めれば、そのまま午前中は三宅島で2ダイブすることができます!

三宅島はビーチダイビングが多いので時間は割と融通が効くことが多いです。

午後はドルフィンスイム

午後からの船で御蔵島にドルフィンスイムに行くのも良いでしょう!
もちろん、ここをダイビングにすることも可能ですが、僕はイルカとおよぎに行くのをオススメします。

夕陽は伊豆岬灯台へ

三宅島の水平線に沈む夕陽は美しく見に行くことをオススメします。
この夕陽をみるなら伊豆岬灯台がベストです。

ここから沈む夕日が美しい。
もし宿で車が借りれる場合はぜひ行ってみて下さい。

ふるさと湯という温泉の近くにある溶岩帯から見る夕陽もキレイなので、温泉に入る人はそちらの夕陽もキレイで良いでしょう。

2日目は朝から2ダイブ

2日目も午前中に2ダイブすることは全然可能です。
そこまではって方は1ダイブにすれば朝もゆっくり寝れるでしょう。

でも、この後の船でぐっすり寝れるので僕は2ダイブ行っちゃうことをオススメします。

13時45分 三宅発

そうなんです。飛行機とちがって橘丸は横になって寝ることが出来るんです。

しかも到着は19時50分、約6時間寝ることが出来ます。
そのため体力の限界まで遊んでも自宅に帰るまでにぐっすり船で寝ておけば、また次の日は体力戻った状態で仕事に戻れるです。

めちゃくちゃ良い。

おわり

三宅島のテーブルサンゴ

三宅島は土日だけで4ダイブしてイルカと泳ぐことも出来て、最後は仮眠まで取って体力戻った状態で家に帰ってこれるという仕事をしている人にとって最高に嬉しい環境が整っています。

全サラリーマンに行って欲しい!

しかもダイビングも黒潮の影響を受ける豊かな面白い海で、火山の作った大自然の中で陸も海の中も大満足すること間違いなし。

 

なにもない三宅島。だからこそいい。

伊豆でもなく沖縄でもない三宅島のダイビング旅で癒やされてみませんか?

取材協力:三宅島BIRDY

 

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